ITEM2015 テクマトリックス ブースレポート
クラウドで各アプリケーションが便利につながる「NOBORI-PAL」,Web検査予約サービス「TONARI」を紹介


2015-5-1


テクマトリックス ブース

テクマトリックス ブース

テクマトリックスは,「クラウドで広がる可能性」をメインテーマとして,クラウドPACS「NOBORI」を中心に,クラウド環境での診療情報活用によるメリットをアピールした。
クラウドPACSのNOBORIは,国内約280施設で稼働。大規模病院への導入や大学病院などで施設内にサーバーを設置するプライベートクラウドが稼働するなど規模を広げている。ブースでは,安定稼働を続けているNOBORIのPRとビューワなどのバージョンアップ機能を紹介したほか,クラウドサービスがもたらすメリットをアピールした。また,NOBORIと連携する各サービスのプレゼンテーションステージも開催された。(4月17日取材)

NOBORIの専用アプライアンス「NOBORI-CUBE」

NOBORIの専用アプライアンス「NOBORI-CUBE」

 

●NOBORIと連携する各社のサービスが利用可能になる「NOBORI-PAL」で利便性が向上

「NOBORI-PAL」は,“クラウドに便利を集めよう”をキーワードに,NOBORIと連携可能なシステムやアプリケーションが集合したサービス。連携の規模や内容に応じて,検査予約サービス,モバイルDICOMビューワ,症例データベース,Web会議システム,画像処理3D WS,遠隔画像診断支援サービス,胸部X線読影支援ソリューション,医用映像支援システムなどが利用できる。必要に応じた仕組みをそれぞれの場面で利用できることにより,多施設間でWeb会議を行いながら,ビューワの画像を供覧して症例カンファレンスをすることも可能になる。「せっかくデータをクラウドに預けるのなら,預けたデータは最大限に活用し,高セキュリティ下で医療現場に貢献していこう」という発想をきっかけに,クラウド上で他社システム,アプリケーションと連携することとなった。
地域医療連携や各施設での活用シーンを想定し,施設規模を問わず月額利用料ベースで自由なサービスの組み合わせで気軽に導入できるようになっている。テクマトリックスでは,NOBORI-PALの提供によって,より質の高い医療の実現をサポートしていきたいとしている。サービスのラインナップは今後も拡大し,より柔軟性のあるものにしていくという。
従来,システムは各施設が導入し,院内インフラを構築していたため手間・場所・コストなどの負担が少なくなかった。クラウドサービスの普及と発展によって,大規模病院向けのシステムなどを連携施設同士でシェアすることで,より簡単に,低コストでの運用が可能となる。

クラウドをキーワードにした「NOBORI-PAL」

クラウドをキーワードにした「NOBORI-PAL」

 

●初期投資なしのWeb検査予約サービス「TONARI」で円滑な地域医療連携を支援

オンラインで検査予約を行える「TONARI」が今夏リリース予定として紹介された。NOBORIを利用することで,クラウド上のTONARIの機能を使用できる仕組みで,紹介元施設に新たな環境整備の必要がない。インターネット環境とPCさえあればサービスを利用でき,導入時のシステム構築や保守サポートにかかる初期費用,運用管理コストを軽減する。紹介先施設でもシステム構築は短期間で完了し,月額使用料のみでサービスを運用できる。
TONARIでの検査予約は,連携施設の一覧から患者に合わせて施設やモダリティを選択。検査の空き状況を確認し,予約日時と患者情報・依頼情報などを登録するだけで予約が完了する。検査後は,紹介元の医師もオンラインですぐに画像データや読影レポートを参照できる。iPadからの検査予約や結果の参照も行える。画像データは,TONARIに搭載されている簡易DICOMビューワを用いて,参照やダウンロードが可能である。

今夏リリース予定のWeb検査予約サービス「TONARI」の検査予約のリスト画面(写真左)とビューワ画面(写真右)

今夏リリース予定のWeb検査予約サービス「TONARI」の検査予約のリスト画面(写真左)と
ビューワ画面(写真右)

 

●遠隔読影診断サービス「医知悟」で開始予定のコミュニケーションツール“iCommunity”

インターネットの回線とPCがあれば遠隔読影が始められる「医知悟」。2008年4月のサービス開始以来,国内外の約350拠点と接続されている。レンタル提供されるNOBORI-CUBEと同じ筐体である医知悟の専用iCOMBOXには遠隔画像診断に必要な機能が集約されており,読影端末にブラウザ「Firefox」とJavaをインストールすれば,すぐにビューワとレポートシステムが起動し読影業務を開始できる。
新たに緊急読影に対応したソリューションが搭載され,外出先で急な画像コンサルティングを依頼された際など,読影医はモバイル端末を利用してNOBORIのデータセンターにある画像を直接参照することができる。
また,コミュニケーションツールとして,“iCommunity”がまもなく開始予定であるとアナウンスされた。掲示板・チャットのスタイルで,読影医グループなどそれぞれのグループを設定して症例検討などの情報交換に活用できる。iCommunityを利用し,読影医グループ内でのコミュニケーションがより簡便にできることで,最新情報などの共有が可能になり,読影の質の維持と向上につながる。

「医知悟」のコミュニケーションツール“iCommunity”がまもなく公開

「医知悟」のコミュニケーションツール“iCommunity”がまもなく公開

 

●お問い合わせ先
テクマトリックス株式会社
住所:〒108-8588 東京都港区高輪4丁目10番8号(京急第7ビル)
TEL:03-5792-8610(直通)
URL:http://nobori.in/

2015年5月7日(木)より下記に移転
移転先住所:〒108-8588 東京都港区三田3-11-24 国際興業三田第2ビル(受付9階)
TEL:03-4405-7800(代)


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