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第2回 Hi Advanced MR セミナー
高磁場MRIの臨床評価と最新研究を知り,MRI診断を学ぶ
2015-9-25
会場の様子
日立メディコは2015年7月4日(土),「第2回Hi Advanced MRセミナー」を富士ソフトアキバホール(東京都千代田区)にて開催した。同セミナーは,楕円形ガントリを特長とする「OVALシリーズ」を中心とした超電導型高磁場MRI装置の画質やアプリケーション,最新技術を紹介し,講演を通じて臨床評価や有用性,可能性についてユーザーに情報提供することを目的としている。
冒頭に挨拶に立った日立メディコ取締役営業統括本部長の伊藤義文氏は,ユーザーの支援を得てニーズの高まる高磁場装置の開発に取り組み,製品をさらに進化させていきたいと挨拶した。また,閉会の挨拶をした日立メディコ代表取締役取締役社長の山本章雄氏は,今後もユーザーの指導を得ながら日本発の医療技術で世界に貢献していきたいと述べた。
セミナーの司会は髙橋俊行氏(昭和大学大学院保健医療学研究科)が務めた。はじめに,日立メディコから最新情報提供として,MRIシステム本部担当本部長の尾藤良孝氏が「Hitachi Advanced Technology」と題して発表した。尾藤氏は,大開口径MRI装置のハードウエアの特長を説明するとともに,2015年4月に発売されたシステムソフトウエア「ORIGIN 5」の特長機能を紹介。実装されている技術・アプリケーションのうち,拡散尖度イメージング“Diffusion Kurtosis Imaging(DKI)”とTOF/GEに対応した体動低減機能“All Round RADAR”,肝臓へも適用が可能となったselective MRA “BeamSat VASC-ASL”,鉄沈着を伴う肝疾患において診断への有用性が期待される“T2*RelaxMap”について解説した。さらに,現在開発中の新技術についても紹介した。
臨床からの発表として,神経放射線領域の第一線で活躍し日立メディコと共同研究を行っている工藤與亮氏(北海道大学病院放射線診断科准教授)
と,泌尿器科領域・骨盤領域の研究ならびに読影の第一人者である後閑武彦氏(昭和大学医学部放射線医学講座放射線科学部門教授)
が講演した。
日立メディコが3T MRI「TRILLIUM OVAL」を投入し,フルラインナップを達成してから2年。OVALシリーズの導入も進んでおり,今後も本セミナーを通じてユーザーの知見が共有され,医学・医療にさらに貢献していくことが期待される。
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