◆ ボリュームデータを最大限に活用できる,操作性に優れたアプリケーションを紹介 |
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●CT-SPECT 3D Fusion
CTの冠動脈の画像と,SPECTの画像を同時に読み込んで重ね合わせて表示するソフトウエア「CT-SPECT 3D Fusion」が紹介された。CTの冠動脈および,左室心筋を自動で抽出する処理機能を有しており,必要な部位を取り出してから,SPECTのカラー画像をCTの心筋の画像にマッピングする。1〜2 クリックするだけで,最短2分で自動処理される。また,従来は個別に処理していたStress画像とRest画像を同時に読み込み,同時に処理することで解析時間を大幅に短縮した。さらに,この2つの画像からReversibilityを計算し,すぐに画像上にフュージョンすることが可能。それぞれの画像の切り替えもワンクリックで可能なので,病変部の責任血管の同定や,病変の範囲なども一目で確認できる。マスク処理も同時に行えるため,切れてしまった冠動脈の抽出や修正なども容易に行える。カラーマップは核医学で使用する標準的なカラーを採用しているので,核医学の画像とも違和感なく比較できる。
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CT-SPECT 3D Fusion
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●MR心機能解析
「MR心機能解析」は,MRIの心臓撮像で得られた複数のシーケンス画像を並べて効率良く比較表示できるのが特長となっている。心機能解析,血流解析などの機能がすべて盛り込まれているだけでなく,新しいレイアウトの採用により,一度に大量の断面を並べて複数フェーズを比較表示することができる。また,画像参照にあたっては,カーソルを移動させる手法ではなく,マウスで画像そのものを流れるように送りながら参照できる新しい表示法が採用されており,大量の画像をストレスなくスムーズに参照可能となった。心筋の抽出にあたっては,ワンクリックするだけで数十秒で心筋の内壁と外壁をオートトレースし,Bull’s eye MAPを表示する。オートトレースの精度はきわめて高いが,修正が必要な場合でも,同社独自の補間アルゴリズムにより,1断面の輪郭線を修正するだけで,その情報がすべての断面に反映されるため,解析作業の大幅な効率化を図ることができる。 |
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MR心機能解析 |
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●4D Brain Perfusion
320列CTなどの超多列CT に対応するソフトウエアとして,「4D Brain Perfusion」が紹介された。頭部の撮影で発生する約2万枚のデータを約40〜50秒という高速で読み込み,表示することができる。ブース内には4Mモニタ2面構成における表示パターンも提案されており,このようなモニタ構成であれば, CBF,CBV,MTTのほか,動脈・静脈・FusionのVRやMIP,MPRなど,豊富な種類の画像を一度にすべて表示することができる。レイアウトの切り替えや画像の選択も1クリックで可能となっている。 MIPを4D動画再生することでDSA様の画像を観察することができる。4D動画再生中の回転などの操作も非常にスムーズに行える。 |
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4D Brain Perfusion |
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●参考展示
高解像度の4Mカラーモニタの登場を受け,モニタサイズを生かしたレイアウトにもいち早く対応できることをアピールする技術展示を行った。3つのモニタを横長にして並べたレイアウトをモデルとし,大腸などの長尺の画像をモニタサイズを活かしたレイアウトで参照する方法を提案。また,1面や2面のレイアウトも展示し,作業領域が広がることによるメリットなどを強調した。
その他,次世代レンダリングエンジンの紹介なども行った。 |
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4Mモニタ3面構成 |
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4Mモニタ1面構成 |