ITEM 2008

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ブースリポート
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2007 2006 2005

“いつも,いのちのそばに。”
ライフサイクルのあらゆる場面に対応していく姿勢をPR。

藤原 浩
ヘルスケア事業部
COO
副社長執行役役員
藤原 浩氏
 フィリップスは,この4月に事業部名称を「メディカルシステムズ」から「ヘルスケア事業部」に変更しました。これまで,病院などのプロフェッショナルなお客様を対象としてビジネスを展開してきましたが,さらに,一般の方にまで対象を広げて,人の健康,病気の予防,治療,そしてそのフォローアップまで,今後はメディカル領域にとどまらずライフサイクルのあらゆる場面で最適なソリューションを提供していきます。 それに伴い,今回のブースでは,“いつも,いのちのそばに。”をテーマに,皆さまにやさしい製品とサービスを提供していくというフィリップスの方向性を示しています。 (4月4日取材)
  ブース

◆MRI 1.5T MRI装置「Achieva 1.5T A-series」を販売開始

 MRIコーナーでは,「Achieva 3.0T X-series」と4月から販売が開始された新製品である「Achieva 1.5T A-series」を紹介した。
  今回発表されたAchieva 1.5T A-seriesは,Single Gradient とDual Gradientの2機種で構成されている。また,傾斜磁場コイル,パルスシーケンス制御によりSingle Gradientでも従来の1.5Tと同等の最高機種のMin TE/TRを実現。さらに標準で16チャンネルコイル,最大32チャンネルコイルに対応が可能になっている。初年度は80台の受注をめざす。
  また,Achievaシリーズは,3.0T装置と1.5T装置がまったく同じサイズであることが特長であり,Achieva 3.0T X-seriesは,3.0T MRIとしては世界最軽量を誇る装置であるという。
  このほか, 3.0T X-seriesと1.5T A-series双方に搭載可能な自動読影機能の「SmartExam」が機能拡張され,注目を集めていた。SmartExamは,各施設の検査におけるスライスの位置決めや撮像シーケンスをシステムが学習し,撮影後の画像処理までを容易に行うことができる機能である。従来の頭部から,膝,脊椎,肩にも対応するようになった。これにより,MRI検査の約70%を同機能で行うことができるという。さらに,今後も使用可能な領域を広げていく予定。

 

Achieva 1.5T A-series

 

吉澤裕介さん
(取材協力:吉澤 裕介さん マーケティング本部 MRプロダクトマネージャー)


◆CT X線管,検出器,画像再構成システムの性能が向上した「BrillianceCT 64」を展示

 “Essence Technology”を搭載した64列MDCT「BrillianceCT 64」が展示された。Essence Technologyは,今回参考出品されていた,0.27s/rot の高速スキャン,80 mm(0.625 mm×128)のワイドカバレッジを実現した「Brilliance iCT」(国内薬事未承認)に採用されている技術。X線管の熱膨張による焦点ブレを抑えて長寿命化を実現しているほか,新開発のNano Panel Detectorを採用し,電子ノイズを従来比で86%低減するなど,画質の向上や被ばく低減を実現する。さらに,画像再構成システムを高速化したことにより,処理能力も向上させている。
  このほか,低被ばくでの心臓CT検査を可能にするアプリケーション の“Step & Shoot cardiac”では,従来比で,被ばく線量を1/3以下に低減することが可能なほか,撮影中に不整脈などが起こった場合には,自動的にスキャンを休止し,安定した時点で自動再開する。
  また4月1日から,ポータルサーバ「Brilliance Workspace Portal」の販売が開始された。従来のワークステーションの機能を備えており,ユーザーが,一般PC上で三次元画像の閲覧から解析まで行うことができるシステムである。最高6万枚の画像を同時に処理することができる。初年度の販売台数は30台を見込んでいる。

小山 克彦さん
(取材協力:小山 克彦さん マーケティング本部 CT/NM 部長)

 

BrillianceCT 64

Essence Technology


◆Cardiovascular X-Ray チルト機能を有する新たな寝台を採用した「AlluraXper FD20」

 血管撮影装置では,「AlluraXper FD20」が展示された。新たな寝台“XperTable”を採用しており,前後左右に角度づけができるチルト機能を有するほか,テーブルを移動させた場合,前のポジションにミリ単位の精度で戻すことが可能となっている。このほか,非接触式衝突防止システム“BodyGuard”により,迅速かつ安全な位置決めを可能としている。従来より採用していた2048×2048マトリクスでの撮影画像を忠実に再現するため,血管撮影装置としては初めて400万画素のモニタを搭載している。
  またブースでは,AlluraXperFDシリーズのインターベンション支援ツールが紹介されていた。CTのような軟部組織の情報を持つ3D画像を最短で30秒以内で得ることができる“XperCT”や,XperCT画像と透視画像をリアルタイムに重ね合わせて表示し,穿刺針の動きをモニタリングする“XperGuide”などがあり,これらの操作は,術中にベッドサイドで容易に行うことが可能である。

湯川富雄さん
(取材協力:湯川 富雄さん マーケティング本部 XRay部長)

  AlluraXper FD20

◆General X-Ray 多彩なポジショニングに対応する新製品「Essenta DR」

 昨年11月に国内で販売を開始した一般撮影装置「Essenta DR」は,X線管球とFPDをU字アーム構造で連結したコンパクトな装置。容易な操作で,これまでの立位,臥位に加えて,多彩なポジショニングに柔軟に対応できる。また,わずかなコントラストの変化を描出できるマルチ周波数処置技術“UNIQUE”を標準搭載しており、高画質、低被ばくを重視した。

山田真一さん
(取材協力:山田 真一さん マーケティング本部 GXRプロダクトマネージャー)

  Essenta DR

◆US 優れた画質を提供する超音波診断装置「HD11XE」,「iU22」,「HD3」

 超音波コーナーでは,高度な臨床現場のニーズに対応することが可能な,大型液晶ディスプレイを搭載した「HD11XE」,20インチワイド液晶フラットディスプレイを搭載した「iU22」,ポータビリティに優れた「HD3」の3製品を展示した。ちらつきが少なく,ブラックレベルが安定している液晶モニタの搭載により,優れた画質を提供する。

杉野森雄基さん
(取材協力:杉野森 雄基さん 超音波営業部)

  iU22

◆PACS 初期費用を抑えた導入が可能な「iSite PACS」

 「iSite PACS」は導入初期費用を抑え、1検査の保存に対し単価を設定し、保存された検査数分だけ支払が発生する方式を採用している。
  ブースでは,放射線科の読影端末「iSite Radiology」と院内配信用端末「iSite Enterprise」を設置して,ユーザーのニーズに合わせたシステムを提案していた。

林将之さん
(取材協力:林 将之さん マーケティング本部 HI プロダクトマネージャー)

  iSite Radiology

◆カスタマーサービス “Seasons of Ownership”という新たなコンセプトに基づきサービスを提供

 “Seasons of Ownership”という新たなコンセプトに基づくカスタマーサービスを紹介。プランニングから,スタートアップ,ピーク使用,更新に至るまでのシステムの使用における全シーズンにおいて、適切なタイミングでのサービス提案によりシステムをフル活用できるようサポートしていく。

藤井彰二さん
(取材協力:藤井 彰二さん マーケティング本部 CS部長)

  カスタマーサービス

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