昨年のRSNAで発表された「Achieva 3.0T X-series」だが、本邦ではこのITEMでお披露目され、同時に販売も開始された。マグネットの重量が4.6tと3T
MRIとしては小型で、ガントリのサイズも1.5T装置ほぼ同じサイズとなっている。また、ヘリウムガスの蒸発をゼロに抑えており、メンテナンスやランニングコストなどの面でメリットがある。FOVは50cmで、全身の撮像に対応している。こうしたことから、今後1.5T装置の更新を検討している施設などへの販売が見込まれる。フィリップスでは、昨年
10月に「Achieva 3.0T」を発売し、ITEM時点で20台以上販売しているが、「Achieva
3.0T X-series」は年間の販売目標を30台以上としている。
このほか、MRIのコーナーでは、"SmartExam"をPRしていた。この"SmartExam"は、MRI検査のプランニングから、撮像、後処理に至るワークフローを自動化するもので、被検者のセッティング後、ワンクリックですべてを実行するというソフトウエアである。昨年、頭部領域を対象として国内で発表されたが、今回のITEMでは、さらに対象領域を拡大。膝や脊椎領域もカバーするようになった。
(取材協力:上村英治 マーケティング本部MR営業推進マネージャー)