(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは2012年9月3日(月),新型超音波診断装置「CX50 xMATRIX」と「Sparq」の2機種を発表した。同日には,本社(東京都港区)において記者説明会を行い,報道関係者向けに新製品を披露した。
新製品のうち,CX50 xMATRIXは,プレミアムポータブル装置と位置づけられる機種。同社が2007年に発表した世界初の三次元経食道エコー機能である“Live 3D TEE”が可能。ポータブル装置へのこの機能の搭載は,他社に先駆けたものである。また,同社が誇る“PureWaveクリスタル”を採用したトランスジューサに対応しており,高品質の画像を得ることができる。
CX50 xMATRIXの技術的特長
同社ラインナップでのCX50 xMATRIXの位置づけ
一方のSparqは,フルフラットのコントロールパネルを採用した汎用タイプの装置。コントロールパネルの材質には強化ガラスが使用されており,傷がつきにくく,耐久性にも優れている。タッチパネルによるシンプルで直感的な操作ができるのが特長である。また,コンパクトな筐体は,3時間のバッテリ駆動が可能であり,施設内でのフレキシブルな運用ができる。
Sparqの技術的特長
同社ラインナップでのSparqの位置づけ
記者説明会では,同社ヘルスケア事業部マーケティング本部超音波診断システム統括部ビジネスマネージャーの村上 潤氏が,世界的にもトップクラスの実績を持つフィリップスの超音波診断装置事業について紹介した。また,超音波クリニカルR&Dスペシャリストの三木綾子氏が,CX50 xMATRIXとSparqそれぞれの技術的特長を解説。質疑応答後には,会場内に用意された実機を用いたデモンストレーションが行われた。
なお,CX50 xMATRIXの価格は5500万円(税込み)で,初年度100台,Sparqの価格は1750万円(税込み)で,初年度200台の販売を見込んでいる。 |