日本ヒューレット・パッカード(株)は4月9日(月),東京都千代田区の秋葉原UDXにて,ワークステーション新製品の発表会を開催した。今回発表したのは,27インチワイドIPSディスプレイを一体化した世界初のオールインワン型ワークステーション「HP Z1 Workstation(以下,Z1)」と,タワー型ワークステーション新モデル3機種「HP Z420 Workstation(以下,Z420)」,「HP Z620 Workstation(以下,Z620)」,「HP Z820 Workstation(以下,Z820)」である。
冒頭,取締役副社長執行役員パーソナルシステムズ事業統括の岡 隆史氏は,「HPでは,それぞれのユーザの要望にどのようなイノベーションで応えていくかを一生懸命考えてきた。同時に,日本HPとして,日本のオフィス環境に合わせた省スペースのPCや,オールインワンのワークステーション製品の開発にも力を入れてきた。ワークステーションはデザインやアニメなどの分野で使う特殊なものと思われがちだが,海外ではもっと一般的にワークステーションを使用している。作業効率を上げることで仕事の質を上げ,良いアイデアを生み出しやすくなるというメリットを,日本のユーザにも広く提供していきたい」と述べた。
続いて,パーソナルシステムズ事業統括ソリューション製品本部本部長の小島 順氏が,新製品の紹介を行った。Z1は,NVIDIAと共同開発した専用グラフィックスカードを搭載。また,インテルXeonプロセッサーE3ファミリー搭載により,タワー型モデルに劣らないパフォーマンスを実現する。省スペース化により設置スペースを削減できるほか,電源ケーブル1本を差し替えるだけで簡単に移設することができる。
タワー型ワークステーションのZ420,Z620,Z820はそれぞれ,従来販売していたZシリーズZ400,Z600,Z800の後継モデル。3機種ともインテルXeonプロセッサーE5ファミリーを搭載している。インテルターボ・ブースト・テクノロジーが強化され(ver.2.0),CPUを水冷ユニットで継続的に冷却することでクロック数を引き上げ,処理能力を上げることができる。
また,さまざまな設定や動作改善などの技術アドバイスツール「HPパフォーマンス・アドバイザー」や,標準で3年間土日・祝日対応の長期保証など,HP Workstation独自のツールやサポートも充実している。 |