日本ヒューレット・パッカード(株)(以下,日本HP)は4月6日(月),帝国ホテル(千代田区)において,ワークステーション新シリーズ「HP Z Workstationシリーズ」の記者発表会を開催した。
同社は,ワークステーションビジネスにおいて,国内販売台数のシェアNo.1を占めている。今回発表されたHP Z Workstationシリーズは,インテルの最新Xeonプロセッサーを搭載するデスクトップ型ワークステーションで,拡張性の高いパワフルなハイエンドモデル「HP Z800 Workstation(以下,Z800)」,スリムな筐体を採用したミドルレンジモデル「HP Z600 Workstation(以下,Z600)」,低価格・高機能なエントリーモデル「HP Z400 Workstation(以下,Z400)」の3機種がある。目的や用途に合わせてカスタマイズが可能なCTO(注文仕様生産)モデルとして,4月13日から受注を開始し,同月下旬以降に出荷を開始する予定(商品の詳細はこちらへ)。
発表会では,はじめに同社取締役副社長執行役員/パーソナルシステムズ事業統括の岡 隆史氏が,日本におけるビジネスの概況とワークスステーションビジネスの位置づけについて説明。岡氏は,「当社のコア・ビジネスの核となる製品群の中でも,最も得意とするワークステーション分野の製品と販売体制を強化するという考えの中で,そのスタートラインとして製品群の一新を行いたい」と意気込みを述べた。
続いて,パーソナルシステムズ事業統括/ワークステーションビジネス本部本部長の小島 順氏が,HP Z Workstationシリーズの特徴を詳述。小島氏は,サイドパネルにヘアライン加工を施した新デザイン,効率の良いエアフローを実現した斬新な筐体内部設計,最新のインテルXeonプロセッサー搭載によるさらなるパフォーマンス向上などを説明した。また,ハイエンドのZ800は,特に高いパフォーマンスを必要とする医療分野などに最適であると述べた。
最後に,インテル(株)技術本部本部長の及川芳雄氏が,Z800,Z600に搭載されているXeonプロセッサー5500番台について説明した*。及川氏は,同プロセッサーの特徴について,スマートかつ高性能,自律的な省電力機能,柔軟な仮想化環境を実現し,新世代のインテリジェント・サーバー・プロセッサーとなっていると述べた。
* Z800,Z600はインテルXeonプロセッサー5500番台,Z400は,インテルXeonプロセッサー3500番台を採用している。 |