(株)日立メディコは,2012年4月6日(金)に同社大会議室(東京都千代田区)において「プロダクトミーティング 2012」を開催した。4月13日(金)〜15日(日)にパシフィコ横浜で行われる2012国際医用画像総合展(ITEM2012)で展示する製品について,新製品を中心に紹介した。
はじめに,4月1日付けで代表執行役執行役社長に就任した,北野昌宏氏が挨拶に立ち,「日立製作所は4月より,従来のカンパニー制に加えてグループ制を取り入れ,事業グループという方向性を取り始めた。日立メディコはインフラシステムグループに位置づけられており,これは,ヘルスケアをインフラの1つとしてとらえ,ヘルスケアにかかわるグループ企業とともに事業を進めていく姿勢の表れである。今後,医療には情報通信の技術がますます入りこんでくるため,人事においても情報通信面を強化し,全体的な開発や販売の強化に取り組んでいく。ヘルスケア市場の発展とともに医療・ヘルスケアの分野でさらなる活躍をしていきたい」と述べた。
続いて,ブースの概要や,新製品を中心としたモダリティごとの展示製品が紹介された。
今回のITEMで注目の新製品は,昨年のRSNA2011で発表され,日本国内でも正式リリースとなる超電導1.5T MRI「ECHELON OVAL」である。北米でメインとなっているワイドボアMRI市場に投入する世界戦略製品として位置づけられたハイエンド装置で,独自技術により,ガントリ開口部を楕円にして快適な検査空間を生み出し,かつ,ハードウエア,アプリケーションの両面から,高画質,高機能を実現している。
超音波診断装置では,日立アロカメディカル(株)より,使いやすさと設置性を追究した超音波診断装置「F37」が発表された。装置のコンパクト化,スイッチ数の大幅削減を行い汎用性を高め,一般内科や産科をターゲットに展開していく。
ヘルスケアITでは画像診断ワークステーション「ImageConcier」,X線装置では,有効視野42cm×42cmの新型FPDを搭載した多目的透視撮影システム「EXAVISTA17」やデジタル一般撮影システム「Radnext PLUS/SX-A300」などが紹介された。CTでは,64列マルチスライスCT「SCENARIA」の機能を中心に紹介があり,今後の展開として,逐次近似再構成や,ステレオ画像表示機能「eXtation」が説明された。また,小径腎がんに対して2011年7月に保険適用となった冷凍手術器「CryoHit」が紹介された。eXtationやCryoHitは,ITEM2012にて展示される。 |