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取材報告

2011
GEヘルスケア・ジャパンが
「GE healthymagination day in Saitama」を開催

雨にもかかわらず約100人が参加したGE healthymagination day in Saitama会場
雨にもかかわらず約100人が参加した
GE healthymagination day in Saitama
会場

Veoを紹介したCTコーナー
Veoを紹介したCTコーナー

MRIのコーナーではOptima MR430s 1.5Tなどを紹介
MRIのコーナーでは
Optima MR430s 1.5Tなどを紹介

ワイヤレスFPDを参考出品
ワイヤレスFPDを参考出品

造影マンモグラフィ技術であるSenoBright
造影マンモグラフィ技術であるSenoBright

超音波診断装置のコーナーではVscanなどを展示
超音波診断装置のコーナーでは
Vscanなどを展示

新発売のDiscovery NM 530cなどを紹介した核医学のコーナー
新発売のDiscovery NM 530cなどを
紹介した核医学のコーナー

データセンターサービスが注目を集めたヘルスケアITのコーナー
データセンターサービスが注目を集めた
ヘルスケアITのコーナー

油原俊之 氏(東京女子医科大学東医療センター)
油原俊之 氏
(東京女子医科大学東医療センター)

佐藤広崇 氏(千葉大学医学部附属病院)
佐藤広崇 氏
(千葉大学医学部附属病院)

町田治彦 氏(東京女子医科大学東医療センター)
町田治彦 氏
(東京女子医科大学東医療センター)

田代 稔 氏(ヘルスケア統括本部関東統括支社長)
田代 稔 氏
(ヘルスケア統括本部関東統括支社長)

  GEヘルスケア・ジャパン(株)は,東日本大震災の影響による2011 国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2011)の横浜開催中止を受けて,5月下旬から7月下旬にかけて,全国各地で顧客向けの新製品発表会「GE healthymagination day」を展開する。その皮切りとして5月28日(土),大宮ソニックシティ国際会議室(埼玉県さいたま市)において,「GE healthymagination day in Saitama」を開催した。なお,同日に福岡でも発表会を行った。

  当日は,機器展示のほか,同社の最新装置・技術を用いた臨床経験についての講演会も行われ,約100人の参加があった。機器展示はモダリティごとにコーナーが設けられ,CTのコーナーでは,昨年のRSNA 2010で発表され注目を集めた最新の画像再構成技術「Veo」が紹介された。Veoは,同社のハイエンドCT「Discovery CT750 HD」に搭載でき,一般X線撮影と同等の低被ばくで,高画質画像を提供する。低被ばくでの検査が可能になることから小児や妊婦への適用も期待できるという。

  MRIのコーナーでは,新しいアプリケーションを搭載した「Discovery MR750 3.0T」と,新発売となった国内初の四肢専用1.5T MRI「Optima MR430s 1.5T」がPRされた。Discovery MR750 3.0Tでは,新たなアプリケーションとして,非造影パーフュージョン撮像を行う3D ASLなどが紹介された。また,新発売のOptima MR430s 1.5Tは,454kgのコンパクトな本体と専用チェアを組み合わせた装置で,スポーツ整形領域や四肢慢性疾患への適応が考えられる。省スペースかつ電力消費量も少ないことから経済性も訴求ポイントとなっている。

  X-rayのコーナーでは,一般撮影装置「Discovery XR650」が紹介された。同装置は,トモシンセシスの撮影機能である「VolumeRAD」や長尺撮影を行う「オートイメージペースト」,「デュアルエナジーサブトラクション」を搭載。アプリケーションを充実させた機種として,臨床価値の高い画像を提供する。さらに,「Discovery XR650」の次期バージョンに採用する予定のワイヤレスFPD(国内薬事未承認)も参考出品した。Ultra Wide Band技術により,高速データ転送が可能だという。このほか,MMGのコーナーでは,デュアルエナジーを用いた造影マンモグラフィ技術である「SenoBright」が紹介された。

  超音波診断装置のコーナーでは,ポケットサイズの「Vscan」とハイエンドの「LOGIQ E9」が展示された。昨年発売されたVscanは,診療所から大学病院まで幅広く受け入れられており,これまで400台以上を出荷している。LOGIQ E9は,CTやMRIの画像を表示させ,リアルタイムに連動させながら病変部を描出する「Volume Navigation」機能を搭載。穿刺,RFAなど正確な治療を支援する。

  核医学のコーナーでは,半導体検出器という画期的な技術を採用した心臓用SPECT「Discovery NM 530c」と新タイプのElite NXT検出器を搭載したSPECT/CT「Discovery NM/CT 670」のほか,PET/CT「Discovery PET/CT 600」がPRされた。Discovery NM/CT 670は,上記機種としてCTの被ばく低減技術であるASiRが搭載された「PRO」が用意されている。

  ヘルスケアITのコーナーでは,PDF形式のレポートなどDICOM画像以外の情報も一覧できる「Centricity CDS」が展示された。血管撮影装置の動画像も表示することができる。また,2011年中にサービスが開始されるデータセンターサービスの紹介やワークステーションとPACSを融合し,シームレスなワークフローをめざすコンセプトである「Dexus」が紹介された。

  また,講演会では,一般撮影装置,MRI,CTの技術解説と臨床報告をテーマに行われた。一般撮影装置については,東京女子医科大学東医療センター放射線科の油原俊之氏が「一般撮影の新たな挑戦」と題して講演した。油原氏は,VolumeRAD,オートイメージペースト,デュアルエナジーサブトラクションの使用経験について報告した。

  MRIに関する講演では,千葉大学医学部附属病院放射線部の佐藤広崇氏がDiscovery MR750 3.0Tの最新バージョンの使用経験を発表した。佐藤氏は,3D ASL,IFIR,DWI,PROPELLER,CUBEの各アプリケーションについて,症例を示しながら1.5T装置などと画像を比較し,その優位性を示した。

  さらに,CTについては,東京女子医科大学東医療センター放射線科の町田治彦氏が,Discovery CT750 HDの使用経験について講演した。町田氏はASiRによりノイズが軽減され,被ばく低減と空間分解能の向上,3D画像処理の時間短縮といったメリットがあったと述べた。そして,Veoの使用経験も報告し,再構成時間が長いことや設置スペースが必要となること,高価であることなどの課題を挙げつつ,ASiRを超えるノイズ低減,低被ばく,分解能の向上,アーチファクトの減少が期待できると期待を示した。

  GE healthymagination dayは,今後順次全国各地で開催されていくが,詳細は同社のWebサイト上で確認できる。このほか同社Webサイト上では,新製品・技術をバーチャルツアーで紹介する「e-EXPO 2011」と題したコンテンツを用意している。


●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン株式会社
コミュニケーション本部
TEL 0120-202-021
http://www.gehealthcare.co.jp


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