(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは,6月10日(水),同本社(港区)において,6月1日に発売された新製品,128スライスCT「Brilliance iCT SP」と血管撮影室用大型モニタ「FlexVision XL」に関する記者説明会を開催した。
Brilliance iCT SPは,同社フラッグシップモデル であるBrilliance iCTシリーズの3機種目で,同シリーズにはこのほかに,256スライスCT「Brilliance iCT Enterprise」と「Brilliance iCT Workflow」がある。Brilliance iCT SPには, iCTプラットフォーム専用に開発された最新技術であるIntelligent technology*をはじめ, Brilliance iCTシリーズとして同一のプラットフォームを採用しているため,ニーズに合わせて256スライスへのアップグレードも可能である(詳細はこちらへ)。
FlexVision XLは,血管撮影装置「Allura Xper FD」シリーズにオプションで搭載できる56インチ8MピクセルのカラーLCDモニタ。モニタに表示された複数の画像の大きさや位置を自由に選択でき,最適なレイアウトで観察することが可能な高い自由度や高画質,テーブルサイドのXperモジュールでレイアウト変更やズームなどがワンタッチで可能な簡単操作が特徴である(詳細はこちらへ)。
記者説明会では,ヘルスケア事業部COO兼執行役員のダニー・リスバーグ氏が挨拶した後,新製品についての説明が行われた。マーケティング本部CT/NM統括部プロダクトスペシャリストの菅原 崇氏は,Brilliance iCT SPについて,「Brilliance iCT SPの投入により,スーパープレミアム市場におけるラインナップを強化し,基幹病院,画像センター,クリニックなど,個々のより細かなニーズに合わせた提案が可能になる」と述べた。また,FlexVision XLについては,マーケティング本部X-ray統括部プロダクトスペシャリストの藤田守昭氏が,「術者が必要とするさまざまな画像情報を効率良く,かつ手技の妨げにならないよう,リアルタイムに表示するという臨床ニーズから生まれた新たなビューイングコンセプトを実現した」と説明した。
* Intelligent technology:球面ディテクタ構造を持つNanoPanel3D,0.27秒の超高速回転に対応するX線管球であるi-MRC,新たな非接触ガントリ軸受け機構であるFloating Drive,ヘリカルスキャンのムダ被ばくを抑制する動的コリメータのEclipse Collimatorなどの技術の総称。 |