(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン(以下 フィリップス)は,血管撮影室に設置する大型マルチモニタFlexVision(フレックスビジョン)XLの販売を6月1日に開始した。
FlexVision XLは,複数の入力信号から必要な画像をフレキシブルに表示できる,56インチ8メガピクセルのカラーLCDモニタ。最大16チャンネルの信号入力が可能で,その中の8チャンネルの信号を同時表示できる。術者(医師)はレイアウトを個別にカスタマイズし,その中から最適なものを目的に合わせて選択することができ,拡大・縮小,入力信号の変更,表示位置の入れ替え等も随時行うことができる。また,操作は検査室内のテーブルサイドから簡単に行うことができる。FlexVision XLは,フィリップスの血管撮影装置Allura Xper(アルーラエクスパー)FDシリーズに搭載可能。国内初年度の販売台数は20台を見込んでいる。
今日のインターベンション(カテーテルなどによる診断及び治療)では,対象領域および取り扱うデバイスが微細化し,より高度で複雑な手技が行われている。その中で術者(医師)はX線装置による画像に加え,以前行ったほかのモダリティによる検査の画像や患者の生態信号など,多くのリソースの中から必要な情報を選択して血管撮影室内で観察しながら治療を進めることができる。従来は,これらの情報はそれぞれ専用のモニタに表示されていたため,室内に多くのモニタが煩雑に設置されていてスペースを圧迫し,また必要な情報を必ずしも最適な位置に表示することができなかった。フィリップスは,これらの必要な情報を常に最適な状態で観察したいという要求に応えるため,新しいビューイングのコンセプトとしてFlexVision XLを導入した。FlexVision XLは大きな高精細LCDモニタを使用していて,術者(医師)はモニタに表示された複数の画像の大きさや位置を自由に選択でき,最適なレイアウトで観察することを可能にする。
●主な特長
高い自由度
- 複数の入力信号を取り扱うことができる。入力信号の一覧がテーブルサイドに表示されており,必要なものを選択できる。
- モニタのレイアウトをカスタマイズし,検査・治療の種類や流れにあわせて選択できる。
- 画像の入れ替えや拡大・縮小が検査中でも簡単に行え,必要な画像を最適な状態で表示できる。
高画質
- 臨床画像を拡大表示しても細部まで鮮明に描出される。
- 血管撮影室内のどの位置から見ても,距離に関係なく優れた画質を得られる。手技の途中で離れた場所からも無理なく観察できる。
簡単な操作
- 血管撮影装置(Allura Xper FDシリーズ)に統合されており,テーブルサイドに設置されたXperモジュールから簡単に操作できる。
- 画像のズームや入れ替えもワンボタンで行うことができる。
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