2021-4-26
ITEM2021に合わせて医療AIソリューションを紹介。
左からNVIDIAの小野誠氏,阮佩穎(Colleen Ruan)氏,
菱洋エレクトロの井阪大氏
菱洋エレクトロ(株)とNVIDIAは,2021年4月17日(土)にヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルで,「NVIDIA DAY FOR ITEM」を開催した。JRC/ITEM2021期間中でもあり,多くの来場者を集めた。30階の“メイフェア”に設けられた会場では,NVIDIAのGPUである“V100”を搭載した「NVIDIA DGX Station」や,“NVIDIA RTX A6000”を搭載したHPのワークステーション「HP Z8 G4 Workstation」を展示。NVIDIAの医療ヘルスケア向けのソリューション・サービスである“NVIDIA Clara Imaging”(Clara Imaging)を実装したデモンストレーションやプレゼンテーションなどを行った。
Clara Imagingは,ヘルスケア分野向けに提供されているAIの研究や開発を支援する総合的なプラットフォームで,AI学習ずみモデルやAI支援アノテーションの提供,学習からAIモデルの実装までの環境を無償で提供する。展示では,“Clara Train SDK”の最新のアノテーションツールであるDeepGrow 3Dを使って「3D Slicer」で,臓器のセグメンテーションやラベルづけを行うデモを行っていた。また,「Clara AGX Developer kit」はARMのCPUとNVIDIAのGPUを搭載し,Clara Imagingをセットアップして,医療機器などのサイドカー(外付け)として利用できるもので,今後,提供を予定している。今回のイベントを通じてNVIDIAエンタープライズ事業本部の小野誠氏は,「NVIDIAのGPUなどのテクノロジーをもっと多くの医療関係者や研究者の方に広く知っていただき,コミュニケーションを深めることで,さまざまな研究や開発においてGPU活用の可能性を拡げていきたいですね」と述べた。
菱洋エレクトロは,エレクトロニクスの専門商社としてさまざまな業種でICT化などのサービス提供を手掛けているが,医療・ヘルスケア分野においても医療機器のデジタル化やインフラ整備,AIの支援などで実績を積み重ねている。2019年には内視鏡の画像診断支援AIの開発を手掛けるAIメディカルサービス社にも出資し,医療AIの開発支援を行った 。同社では,NVIDIAのGPUをはじめとする製品や,HPなどのグラフィックカードを搭載したハードウエアの提供,さらに研究・開発環境の提供を含めて医療におけるAI開発をトータルでサポートできることを紹介した。
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●問い合わせ先
菱洋エレクトロ(株)
ソリューション事業本部ソリューション第5ビジネスユニット
TEL 03-3546-6211
E-mail:nvidia_ws_info@ryoyo.co.jp