2020-2-17
祭詞・献花を行う上田輝久 代表取締役社長
(株)島津製作所は,2020年2月10日(月),同社大ホール(京都市中京区)において「第97回レントゲン祭・記念講演」を開催した。同社は,レントゲン博士がX線を発見した偉業を讃えるレントゲン祭を,レントゲン博士が亡くなった翌年より毎年行っており,今年で97回目となる。
式典でははじめに,同社常務執行役員医用機器事業部長の伊藤邦昌氏が式辞を述べた。伊藤氏は,同社の最近の成果として, AI技術を活用した検査の質と効率の向上への挑戦を挙げた。SONIALVISON G4に搭載可能な骨密度測定アプリケーションにAI技術を導入。今後も,AI技術を積極的に活用していくとした。次に,RADspeed Proシリーズのパワーアシスト化を進めていると述べた。パワーアシスト技術「GLIDE ASSIST テクノロジー」は,長年磨き上げた同社独自技術の応用であり,海外向けの近接操作型透視システムにも搭載されている。この技術による操作時間の短縮と負担軽減により,医療現場の働き方改革の新しい領域を果敢に開拓していくとした。さらに,同社のもう一つのコア技術である質量分析との融合について述べ,きめ細かい個別化医療を行うことで医療の質を向上させ,新たな飛躍をめざすと述べた。
続いて,代表取締役社長の上田輝久氏による祭詞・献花が行われた。
献花の後は,医用機器事業部の奥野智春氏による「一般撮影室の改革〜島津製作所による医療現場への貢献〜」と題した講演が行われ, 同社のトモシンセシスやパワーアシストなど一般撮影での数々の技術が紹介された。そして最後に,2019年春に大変な人気を博したテレビドラマ「ラジエーションハウス」の原作漫画立案者・監修者である東京大学大学院総合文化研究科進化認知科学研究センター特任助教の五月女康作氏が講演。「ラジエーションハウスへようこそ! 〜漫画化からドラマ化まで〜」と題し,漫画化とドラマ化の際の数々のエピソードを紹介した。同社は,ドラマで使用したX線撮影システム3製品を提供し,撮影に協力している。
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(株)島津製作所
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