2015-9-17
小川氏による腹部超音波のハンズオンセミナー
GEヘルスケア・ジャパン(株)は2015年9月16日(水),かかりつけ医(開業医)向け超音波Webライブセミナー「かかりつけ医のための超音波テクニックWeb Seminar〜地域医療における超音波診断の意義とは?〜」を開催した。御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都千代田区)を会場に行う講演とハンズオンセミナーをライブWeb配信し,事前登録した参加者が視聴するスタイルがとられ,同社としては初の試みながら,超音波診断装置専用サイト「GE ECHO Waza-ari」(http://gecommunity.on.arena.ne.jp/waza-ari/index.html )を通して,350名の視聴申し込みがあった。
本セミナーは,超音波診断装置LOGIQシリーズの新製品「LOGIQ V5」の発売を記念して企画された。LOGIQ V5は,月間の検査件数が10件前後の開業医をターゲットとした装置で,検査に不慣れな医師でもスムーズに検査が行えるようにサポート機能を標準搭載している。サポート機能のひとつである“Scan Coach”は,観察部位に応じてアニメーションチュートリアルを表示するとともに,リファレンスとして正常画像(サンプル)をリアルタイム画像と並べて表示する。また,“Scan Assistant”は,必要なスキャン項目や操作モードを画面に表示し,検査時間短縮をサポートする。装置重量は約41kg,最大電力300VAと,コンパクトで経済性が高く,クリニックへの導入のしやすさを追究した。
セミナーでは2名の演者が登壇し,講演に続き,それぞれハンズオンセミナーを行った。1題目に,日本大学病院消化器内科科長/超音波診断センター長の小川眞広氏が,「かかりつけ医のための腹部超音波手技の実際」をテーマに講演した。小川氏は,超音波検査は客観性の低さなどからマイナーな検査法として位置づけられているのが現状であるが,診断装置の中で最も分解能の高い検査ができるモダリティであると述べ,症例を示しながら超音波検査の実力を説明。超音波検査を用いることで診断への確実なショートカットができるとして,触診感覚で超音波診断装置を活用する有用性を強調した。また,弱点である客観性を改善するために,同院ではスクリーニング検査撮影法の統一化を行い,ダブルチェックができる環境も構築していることを紹介し,レポート記載の均質化の重要性についても説明した。そしてハンズオンでは,腹部スクリーニング検査における撮影テクニックについて,実演しながら詳細に説明した。
続いて,医療法人松尾クリニック理事長の松尾 汎氏が「かかりつけ医のための血管超音波手技の実際」と題して講演とハンズオンを行った。松尾氏は血管エコーの歴史を紹介した上で,静脈血栓や腹部大動脈瘤など,各部位の血管疾患を超音波検査で評価するポイントを概説。血管エコーは,最適な画像を描出し(見る),観察・計測し(観る),診断・臨床に生かす(診る)ことで,非常に有用な診断ツールとなると述べた。そして頸動脈エコーを取り上げ,スキャンや計測のためのプローブの操作法などのテクニックを説明した上で,生活習慣病を克服するために開業医に求められる内中膜複合体厚(IMT)やプラークの評価における,観察ポイントやリスク評価について解説した。ハンズオンでは,患者の体位やプローブの操作方法,LOGIQ V5に搭載されている“ドプラ自動計測機能”などを紹介した。
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