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シーメンス 
世界初のケーブルレス超音波画像診断装置「ACUSON Freestyle」を発売

2014-4-3

デモンストレーションの様子

デモンストレーションの様子

シーメンス・ジャパン(株)は,2014年4月2日(水)より世界初のケーブルレスプローブを搭載した超音波画像診断装置「ACUSON Freestyle」の日本国内での販売を開始し,これに合わせて同日,ゲートシティーホール(東京都品川区)にて新製品記者発表会を開催した。

ACUSON Freestyleは,患者のそばで検査を行うPoint of Care領域での使いやすさをめざして開発された超音波画像診断装置で,世界で初めてケーブルレスとすることで,ワークフローの向上,自由なアプローチ,感染リスクの低減などを実現している。
搭載されるケーブルレスのプローブは,低周波/高周波リニアとコンベックスの3種類で,Bモードとカラードプラモードの検査に対応する。最も大きいコンベックスプローブで,大きさが33.5mm(H)×74.5mm(W)×166.1mm(D),重さ195gとなっている。プローブにはバッテリーが内蔵され,最大駆動時間は90分。プローブからのデータは,7.8GHzのウルトラワイドバンドで無線通信され,検査画像がリアルタイムに本体モニタに表示される。プローブと本体の通信可能距離は約3mで,フリーズや保存,スキャンモード変更やゲイン調整などの操作はプローブのスライダーとボタンで実行できる。なお,ウルトラワイドバンドは低送信出力のため,他の機器との電波干渉・混線の影響がきわめて少なく,さまざまな機器が入るオペ室などでも安全に利用可能だ。
本体には,15型高画質LEDディスプレイを採用。画像は外部モニタへの出力も可能なため,カテーテル室やオペ室などで大型モニタに表示し,手技のガイドとして参照することもできる。4.8kgと軽量で,バッテリーで60分稼働するため,専用カートに搭載して容易に移動することができ,機器やケーブルが多いオペ室などでの使用にも適している。
また,ケーブルレス化によって,プローブ全体を滅菌カバーで覆うことができるため,清潔区域でも自由にアプローチできるとともに患者への感染リスクも低減でき,従来の装置で課題であった取り回しの煩雑さや,清潔操作へのストレスが解消され,安全性の向上が期待できる。
主なターゲットとしては,ルート確保などで超音波診断装置を使用する麻酔科,診断から治療までをその場で行う整形外科,血管系/非血管系のIVRの領域を想定しており,年間200台の販売をめざすという。

記者発表会では,はじめに,代表取締役社長兼CEOでヘルスケアセクターリードの織畠潤一氏が,「日本における画像診断に対するシーメンスの取り組み」と題して事業概要を説明し,次にクリニカルプロダクト事業本部超音波ビジネス本部本部長の下山俊介氏がシーメンスの超音波診断装置を紹介した。続いて,クリニカルプロダクト事業本部超音波ビジネス本部プロダクトマネジメント部の平山秀男氏が,ACUSON Freestyleの製品概要を説明するとともに,実機によるデモンストレーションを行った。

 

織畠潤一 氏(代表取締役社長兼CEO)

織畠潤一 氏
(代表取締役社長兼CEO)

下山俊介 氏(超音波ビジネス本部本部長)

下山俊介 氏
(超音波ビジネス本部
本部長)

平山秀男 氏(超音波ビジネス本部)

平山秀男 氏
(超音波ビジネス本部)

 

画面の右にあるメニューは,プローブから操作可能

画面の右にあるメニューは,プローブから操作可能

 

プローブ前面のスライダーとボタンで基本的な操作ができる。

プローブ前面のスライダーとボタンで
基本的な操作ができる。

プローブは,低周波リニア「L8-3」(左),高周波リニア「L13-5」(中),コンベックス「C5-2」(右)の3種類

プローブは,低周波リニア「L8-3」(左),
高周波リニア「L13-5」(中),
コンベックス「C5-2」(右)の3種類

 

ケーブルの有無で滅菌や取り回しに大きな違いがある。

ケーブルの有無で滅菌や取り回しに大きな違いがある。

 

●問い合わせ先
シーメンス・ジャパン株式会社
コミュニケーション部
TEL 0120-041-387
http://www.healthcare.siemens.co.jp/medical-imaging

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