2024-12-2
フィリップスブース
Philips(フィリップス)は,ブランドテーマに新しく“Better care for more people”を掲げ,North Hallに青で彩られたブースを出展した。フィリップスは,慢性疾患や難病患者の増加,データの増大,医療従事者不足など,世界的な医療課題を解決するため,AI導入やワークフロー改善,ソリューションの生涯価値の最大化,インフォマティクス活用・統合などを進めており,それらを可能にするソリューションを展示した。
初日には展示のハイライトを紹介するオープニングイベントが行われ,画像診断・イメージガイド下治療領域の最高責任者を務めるエグゼクティブ・バイスプレジデントのBert van Meurs氏が登壇し,最新トピックスについて紹介した。
新製品として披露されたヘリウムフリーMRIの最新モデル「BlueSeal XE」(薬機法未承認)は,クラウド型AI読影アプリケーション「Smart Reading」をMRIに初めて統合した1.5T MRIである。スキャンからゼロクリックでAIによる画像解析結果を得ることができるほか,消費電力低減機能も強化している。
CTは「CT 5300」がRSNA初展示となった。新型高効率検出器「NanoPanel Precise Detector」を搭載し,AI画像再構成「Precise Image」をはじめとした数々のAI技術を実装することで,低線量かつブレのない心臓検査や,CT透視を用いたインターベンションを支援する。
超音波診断装置は「EPIQ」「Affiniti」の最新ソフトウエアVM12「Elevate」(薬機法未承認)が発表された。画質が大きく向上して信頼性の高い画像による診断をサポートし,肝硬度を計測するエラストグラフィを自動化した「AutoElastQ」が搭載される。
このほか,ヘルスケアITでは,CTとMRIの検査を遠隔でサポートできる「Radiology Operations Command Center」(薬機法未承認)を紹介。欧米ではすでの数百台の導入実績があり,検査サポートや教育,効率的な検査の実施に貢献している。