2024-12-4
FUJIFILM Healthcare Americas Corporationブース
富士フイルム(FUJIFILM Healthcare Americas Corporation)は,「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」をホールディングス全体のパーパスに掲げ,それに準じて医療現場で求められるニーズや課題の解決に取り組んでいる。米国では,検査数が年々4%前後増加している半面,放射線科医師数は横ばいもしくは減少傾向にあり,富士フイルムは,そこから生じる弊害をイノベーションとテクノロジーを用いた検査効率の向上などにより解決することをめざしている。また,米国では近年,個別最適化されたクリニカルパスを提供するパーソナライズケアが提唱されているが,これもカメラ機能やアルゴリズムなどの導入により,スピード感を持ちつつ安価に提供することが期待される。ブースでは,これらのコンセプトを軸に同社の最新のソリューション群が紹介された。
CTでは,RSNA2023で初披露された「FCT iStream」と64列128スライス装置「SCENARIA View Focus Edition」(日本では「SCENARIA View Plus」)が展示され,SCENARIA Viewでは,天井に設置したAIカメラを用いたポジショニングサポート機能「AutoPositioning」が紹介された。MRIでは,ワイドボア1.5T「ECHELON Synergy」のほか,1.2T「OASIS Velocity」(日本国内では販売予定なし)と米国で新たに発売された0.4T「APERTO Lucent」の2台のオープン装置が展示された。そのほかに,超音波診断装置は「ARIETTA DeepInsight」シリーズの3機種が,さらにWomen's Healthコーナーとして,米国で展開するデジタルマンモグラフィ「ASPIRE Cristalle」(日本国内では「AMULET Innovality」)が展示された。また,「SYNAPSE Enterprise PACS」の新機能などがアピールされた。