2023-11-28
アンベールされた64列128スライスCT装置
「FCT iStream」
RSNA 2023 CT
富士フイルム(FUJIFILM Healthcare Americas Corporation)のCT領域では,64列128スライスCT装置「FCT iStream」が初披露された。FCT iStreamは,ガントリと寝台,コンソールの3点のみというコンパクトなシステムで,コスト面から導入のハードルを下げた製品である。同時に,次世代逐次近似処理「Intelli IPV」(日本国内では「IPV」)による低線量・高画質な画像を提供する上,寝台はチルトしない設計とし,「IntelliODM」により水晶体被ばく線量を自動で分析,調整することで水晶体の被ばく防護に貢献する。さらに,MaxiLight技術やアナログ回線の廃止など,検出器側でも被ばく低減の工夫が用いられている。日本の薬機法承認はすでに取得しており,近日中に発売予定である。なお,今後富士フイルムグループとして発売されるCT装置はすべて名称に「FCT」を冠する予定で,FCT iStreamはその第1弾となる。
ブースでは同時に,フラッグシップモデルである64列128スライス装置「SCENARIA View FOCUS Edition」(日本では「SCENARIA View Plus」)も展示された。