2023-11-29
新機能を中心に最新ソリューションを
展示したヘルスケアITエリア
RSNA 2023 ヘルスケアIT
キヤノンメディカルシステムズのヘルスケアITは,AIを活用した読影業務の自動化を支援するプラットフォーム「Automation Platform」の新機能などを中心に展示を行った。米国では,読影支援ソリューション「Abierto Reading Support Solution(Abierto RSS)」をAutomation Platformに含有する形で展開しており,今回「Mobile Viewer」「Stroke MR Package」「Chest Pain Package」を新機能としてリリースした。Mobile Viewerは,タブレットなどにアプリをインストールし,AI解析の結果をボリュームデータで参照できることができる機能(日本国内での展開は未定)。Stroke MR Packageは,Abierto RSSで提供されている「MR DWI/FLAIR Measurement」「MR Diffusion Perfusion Mismatch」のパッケージで,脳内の虚血領域や灌流状態を評価でき,発症時間の推定や治療方針の検討に活用できる。Mobile Viewerと組み合わせることで救急医療などを強力に支援する。Chest Pain Packageは,CT肺血管造影画像から最大5つまでの肺塞栓を自動で検出する「CINE PE」と,胸部/胸腹部CTAから大動脈解離を検出する「CINE AD」の2つのアプリケーションで構成される(日本国内未展開)。
また,線量管理ワークステーション「Vina Analytics」(日本国内では「DoseXross」として展開)について,米国では線量管理だけでなくプロトコールマネジメントとして活用できることを紹介した。1台のモダリティで設定したプロトコールを院内のほかの装置(現時点では同一機種・同一モデル)に配信・登録でき,より適切な線量管理や検査の均質化を図ることができる。
このほか,日本国内向けとして「Vitrea」を紹介し,ワンクリックでMPRを作成する「Auto MPR for Brain」や肋骨の展開画像を自動作成する「Open Rib」(現時点では国内未発売)などをアピールした。