2022-11-30
発表から1年が過ぎても多くの参加者の
関心を集めた「NAEOTOM Alpha」
RSNA 2022 CT
前回のRSNAで世界初のフォトンカウンティングCT(PCCT)「NAEOTOM Alpha」を披露したSiemens Healthineers(シーメンス)は,今回も同機を展示。多くの来場者の関心を集めて,発表から1年が経過しても,いまだ大きなインパクトを与えていることがうかがえた。RSNA 2022が開催されている時点で,NAEOTOM Alphaは欧州,米国,そして日本でおよそ50台が稼働しており,日本では東海大学医学部付属病院,メディカルスキャニング,板橋中央総合病院に導入されている。関連する論文は約80,RSNA 2022で採択された発表は約90題を記録している。各所から高い評価を得ていて,放射線科医などの会員制WebサイトAuntMinnieにおいて,2021年,2022年のHottest clinical procedure,2022年のBest new radiology deviceに選出されている。PCCTは他社も開発を進めており,今後上市されていくことになるが,その中でもNAEOTOM Alphaがアドバンテージを保ち続けるであろう理由が,検出器の素材にテルル化カドミウム(CdTe)を採用したことだ。沖縄県にある企業アクロラドが開発したこの半導体検出器により,高いコントラストと高分解能のデータを低被ばくで得ることが可能である。
従来CTを超える高分解能,高コントラストのデータを取得可能