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RSNA2022 富士フイルムヘルスケア- CT 心臓CTにおける画像のブレを低減する“Cardio StillShot”を実装した「SCENARIA View FOCUS Edition」を米国で販売開始

2022-11-28

“Cardio StillShot”を実装した「SCENARIA View FOCUS Edition」

“Cardio StillShot”を実装した
「SCENARIA View FOCUS Edition」

RSNA 2022 CT

FUJIFILM Healthcare Americas Corporation(富士フイルムヘルスケア)のCTコーナーは,米国で2022年7月より販売を開始した64列128スライスCT「SCENARIA View FOCUS Edition」(日本国内では「SCENARIA View Plus」)を展示した。大きな特長が心臓の拍動による画像のブレを低減する技術「Cardio StillShot」で,高い時間分解能を実現して良好な心臓の画像を提供する。富士フイルムのAI技術である「REiLI」を活用して開発した画像処理機能「Intelli IPV」(日本国内では「IPV」)や検査効率向上技術「SynergyDrive」も搭載し,高画質・低被ばくで,かつワークフローの向上が可能なシステムとして紹介した。

Cardio StillShotは,最大28msの実効時間分解能を実現。“止める技術”によりブレの少ない心臓の画像を提供し,高精度な臨床診断を支援する。幅広い心拍数の被検者や心拍変動にも対応し,常に動いている冠動脈や心臓の弁も止まっているかのように良好に描出できる。

冠動脈の従来画像(各画像左)とCardio StillShotを適用した画像(同右)。モーションアーチファクトが低減され,冠動脈をしっかりと評価できる。

冠動脈の従来画像(各画像左)とCardio StillShotを適用した画像(同右)。モーションアーチファクトが低減され,冠動脈をしっかりと評価できる。

 

Cardio StillShotは心臓弁の評価でも効果を発揮

Cardio StillShotは心臓弁の評価でも効果を発揮

 

Intelli IPVは,FBPと比較して被ばく量を最大83%,画像ノイズを最大90%削減でき,低線量・高画質撮影を実現する。また,演算ユニット「FOCUS Engine」の搭載により従来の最大2倍の画像処理速度を有し,Intelli IPV適用時でも高スループットな検査を可能にする。

FBP(左)よりも画像ノイズを大きく低減するIPV(右)

FBP(左)よりも画像ノイズを大きく低減するIPV(右)

 

さらに,医療現場で課題となる検査効率・時間短縮については,SynergyDriveにより改善を図っている。「Quick Entry」や「AutoPose」,高速な画像再構成,並行処理により,検査全体の時間を短縮可能なことを紹介した。

SynergyDriveによる検査時間短縮

SynergyDriveによる検査時間短縮

 

このほか,メタルアーチファクトを低減する「HiMAR / HiMAR Plus」など,臨床的有用性の高いアプリケーションも搭載している。HiMAR Plusではより強いアーチファクトに対しても低減が可能で,人工股関節置換術術後などで大きな金属製インプラントが留置されている症例でも,良好にアーチファクトを抑制できる。

HiMAR Plusでは大きな金属によるアーチファクトも良好に抑制できる

HiMAR Plusでは大きな金属によるアーチファクトも良好に抑制できる