2022-11-29
多くの来場者でにぎわうヘルスケアITコーナー
RSNA 2022 ヘルスケアIT
キヤノンメディカルシステムズのヘルスケアIT コーナーでは,医用画像処理ワークステーション「Vitrea」の最新アプリケーションや,ベンダーに依存せずにさまざまな解析アプリケーションを搭載するAI自動化プラットフォーム「Automation Platform」などを紹介した。
Vitreaの最新アプリケーションとして展示された「Open Rib」(510 k Pending)は,胸部CT画像から肋骨の展開画像を自動生成し,さらに肋骨番号をラベリングすることで解剖学的構造の把握を容易にする。Vitrea上で確認するだけでなく,処理後の画像を直接PACSなどへ自動転送する機能も有するため,院内の運用に応じた柔軟なワークフロー設計が可能である。救急医療における肋骨の骨折診断をサポートし,迅速な治療方針決定への貢献が期待される。
Automation Platformは,AIアプリケーションによる解析を自動化するプラットフォームである。画像分類,画像解析,結果出力を自動化することで,画像診断にかかわるワークフロー改善や生産性向上,治療方針判断のサポートに貢献する。解析結果はVitreaやPACS上での確認に加え,モバイル端末アプリケーションによる配信も可能である。現在は救急領域を中心にAIアプリケーションのラインアップを拡充しており,従来の脳卒中疾患向けに加え,急性胸痛向けアプリケーションを新たに搭載した。