2022-1-14
富士フイルムグループは,RSNA2021ではFUJIFILM Healthcare Americas Corporationとして,現地(South Hall Level 3)とWebサイト上のバーチャルで展示を行った。富士フイルムヘルスケアは2021年3月,日立製作所から富士フイルムグループへの事業譲渡に伴って誕生したが,米国では10 月1 日に事業統合によってFUJIFILM Healthcare Americasが発足した。RSNA 2021では,“REiLI”のブランドの下で開発された人工知能(AI)技術を用いたさまざまなソリューションから,CT,MRIといったラインアップがそろい,新しい富士フイルムグループとしての新たな展開を感じさせる展示構成となった。
●米国での事業統合でFUJIFILM Healthcare Americasとして出展
富士フイルムグループは,2021年3月31日に事業譲渡が完了した富士フイルムヘルスケア(旧日立製作所の画像診断関連事業部門)を加え,メディカルシステム事業などを核とするヘルスケア領域を成長分野と位置づけて事業戦略を進めている。米国では,2021年10月1日にFUJIFILM Medical Systems U.S.A., Inc.とHitachi Healthcare Americasを統合し,FUJIFILM Healthcare Americas Corporationが発足,RSNA 2021にはFUJIFILM Healthcare Americasとして出展した。事業統合に伴い,富士フイルムが従来から持つX線,PACS,AI 技術を活用したソリューションに,CT,MRI,超音波などが加わることでラインアップを拡充すると同時に,両社の持つさまざまなコア技術の相乗効果が期待できる。RSNA 2021では,シカゴにおけるリアル展示とWebサイトでのバーチャル展示を通じて,“新生”富士フイルムのシナジーを具体的に示し,これからのヘルスケア領域における多様な展開を紹介した。