2018-11-26
GE Healthcareブース
RSNA 2018[1日目:11月25日]
GE Healthcare(GEヘルスケア)は,長らく続いたサウスビルディング(ホールB)の展示から場所を移し,ノースビルディング(ホールB)に巨大なブースを構えた。今回の“引っ越し”に伴って,ブースのデザインも大幅変更。濃紺基調の屋根部分に今回の展示テーマ“Elevating Radiology”を力強い文字で書き込んだ。展示では,このテーマの下に,診断から治療までを迅速に行い,患者満足度の向上と最良のアウトカムを実現するための最新技術を来場者にPRした。
最新技術の中でもキーワードとなるのが,GE創業者のトーマス・エジソンの名を与えられた人工知能(AI)とbusiness intelligence(BI)のプラットフォームの“Edison”である。GEのAI技術は,例えばMRIの撮像を自動化する“AIRx”(W.I.P.)やX線一般撮影装置で気胸の検出を行う“Critical Care Suite”(FDA未承認),読影の優先順位づけを行う画像ビューワ「Centricity Universal Viewer」など,開発だけでなく実装段階に進んでおり,今回の展示でも約50の製品やソリューションにAIが用いられている。ブース内にあるAI搭載製品・ソリューションに,Edisonのロゴを表示した。RSNA2018では,全体を通してAIが大きな波を起こしているが,GEヘルスケアもAIの開発には力を入れており,大波の原動力の一部を担っている。今後AIが放射線診療の分野で普及していく中でも,GEヘルスケアは中心的なプレーヤーとして,存在感を示し続けるだろう。
そのほかの展示としては,MRIのコーナーで,革新的なコイル技術である“AIR Technology”のラインアップを拡充して,新タイプの「Multipurpose Coil」(薬機法未承認)などを披露した。
また,CTでは,常に最新のアプリケーションを利用できる“Smart Subscription”を採用した新製品「Revolution EVO Gen 2」(薬機法未承認),新型X線管球を採用した「Revolution Apex」(W.I.P.)を紹介した。
このほか,新製品としては外科用Cアーム搭載X線移動型装置「OEC One」(薬機法未承認)を展示。また,SPECT/CTの800シリーズの「NM/CT 870 CZT」,ハイエンド超音波診断装置「LOGIQ E10」がRSNA初出品となった。