2017-11-29
RSNA 2017[2日目:11月27日]
Hologic, Inc(ホロジック)は,デジタルマンモグラフィシステムやバイオプシーシステムの新製品を中心に多彩な製品を展示した。1985年に事業をスタートしたHologicは,特に女性医療にフォーカスした製品の開発に注力しており,米国のマンモグラフィ市場では圧倒的なシェアを持つ。2011年にFDA承認されたデジタル式乳房X線撮影装置「Selenia Dimensions」は,角度を変えた断層像を取得することで乳腺の重なりを排除した観察が可能なトモシンセシス(3D)機能を搭載し,これまでに豊富な臨床実績をあげている。日本国内では2012年から販売が開始された。
RSNA 2017では新製品として,Selenia Dimensionsの後継機種で,トモシンセシスの高画質化と被検者の負担軽減を実現する「3Dimensions」(日本国内薬機法未承認)を紹介した。また,日本国内でセンチュリーメディカル社が販売しているバイオプシーシステム「ATEC」「Eviva」を改良した,検体採取から標本撮影までをひとつのシステムで完結する画期的なバイオプシーシステム「Brevera」(日本国内薬機法未承認)もあわせて紹介。東洋メディック社を通じて販売しているX線骨密度測定装置「Horizon」も実機を展示し,骨密度測定だけでなく体組成評価への活用もアピールした。
高い市場シェアに甘んじることなく,被検者の快適性,より高い診断能を追究するHologic社の姿勢が表れた展示となっている。