2017-11-22
1. “Explore. Invent. Transform.”をテーマにRSNA2017が11月26日に開幕
2. Technical Exhibitsには初参加119社を含む667社が出展し,“Machine Learning Showcase”も設けられる
1. “Explore. Invent. Transform.”をテーマにRSNA2017が11月26日に開幕
第103回北米放射線学会(RSNA2017)が11月26日(日)〜12月1日(金)の6日間の日程で,米国イリノイ州シカゴ市のマコーミックプレイスを会場に開催される。今回のテーマには,“Explore. Invent. Transform.”が掲げられた。大会長は,メイヨークリニック放射線科教授で,現在MRエラストグラフィの技術開発を行うResoundant社のCEOであるRichard L. Ehman, M.D.が大会長を務める。
大会初日には,8時30分からArie Crown Theaterにおいて,Opening Sessionが行われる。この中でEhman大会長は,「Is it Time to Reinvent Radiology?」と題したPresident's Addressを行うことになっている。Opening Sessionでは,さらに,Institute of Biomedical Imaging and Bioengineering(NIBIB)のディレクターである Roderic I. Pettigrew, Ph.D., M.D.が「Tomorrow's Radiology」をテーマにバイオメディカルイメージングに関する講演を行う。また,National Institutes of Health(NIH)のディレクターを務めたElias A. Zerhouni, M.D.が「Imaging Innovation in 21st Century Biomedicine: Challenges and Opportunities」と題し,個別化医療に向けたこれからのイメージング技術について講演する。
このほか,前回のRSNAでも注目を集めた機械学習や深層学習などの人工知能(AI)は,今回も引き続きトピックとなっている。26日10時45分からは,S403Aにおいて「Science Session with Keynote: Informatics(Artificial Intelligence and Deep Learning in Medical Imaging)」が設けられている。このセッションでは,東京慈恵会医科大学放射線科准教授の中田典生氏が「Informatics Keynote Speaker: Emerging Trends in Medical Artificial Intelligence」と題して基調講演を行う。
2. Technical Exhibitsには初参加119社を含む667社が出展し,“Machine Learning Showcase”も設けられる
RSNA期間中のマコーミックプレイスでも最も賑わうTechnical Exhibitsには,事前の公式発表によると前回同様667社が出展する。展示面積は41万1575平方フィート(約3万8236m2)に上る。このうち初出展は119社で,前回の96社を大きく上回った。特に,人工知能(AI)による画像解析技術を手がける日本企業のエルピクセル(Lpixel)が初出展するなど,AI関連企業の初参加が多くなっている。ノースビルディングのホールBには“Machine Learning Showcase”というエリアが設けられ,AI関連企業がこぞって技術を披露する。
一方,学術発表では,7テーマのPlenary Session,434テーマのEducation Courseが用意されている。また,Scientific Paperは16領域1712題,Education Exhibitは1812題,Scientific Posterは867題となっている。