2016-12-1
ハイブリッド手術対応のハイエンド血管撮影装置
「Discovery IGS 740」
GE Healthcare(GEヘルスケア)のX線装置関連では,“INTERVENTIONAL” のコーナーでハイエンド装置の「Discovery IGS 740 ASSIST」を展示。また,“WOMEN'S HEALTH” のコーナーでは2016年10月に日本国内でも発表された「Senographe Pristina」が展示された。
2014年に発表されたハイブリッド手術対応のハイエンド血管撮影装置「Discovery IGS 740」は,その後ブラッシュアップが図られ,現在は「Discovery IGS 740 ASSIST」として展開されている。自走式Cアームの組み合わされたFPDのサイズは40cm×40cm。Cアームの開口径も広く,経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)など,ニーズが高まるハイブリッド手術でも手技の妨げにならない。搭載されているFPDは,第四世代と位置づけられ,DQEは撮影で83%,透視で80%という高いレベルを実現。X線の出力から画像処理に至る設計も見直されていて,これにより高画質を維持しつつ,被ばく線量を低減できる。
アプリケーションとしては,2方向から撮影した透視像に,CT画像の血管抽出像を重ね合わせて血管の情報をわかりやすくする大動脈ステントグラフト挿入術(EVER)向けの “EVER Assist” などが用意されている。
マンモグラフィの新製品Senographe Pristinaは,従来の「Senographe Essential」の後継機種。被検者が感じ不安感や痛みなどを軽減するとともに,検査者の操作性やワークフローが向上するデザイン,機能が採用された。
被検者の不安や痛みを軽減するものとしては,ブッキーの角に丸みを持たせることで,体を密着させた際の痛みを抑えるようにしている。また,被検者が撮影時に手を添えるソフトアームレストは,緊張感を和らげるためLEDライトが取り付けられている。オプションのトモシンセシス機能である “Seno3D” 対応のフェイスガードも顔に沿ってカーブをさせて楽な姿勢で検査を受けられるようにした。一方で,検査者にとってもディテクタの後方にワークスペースが確保されているなど,ポジショニングをしやすいよう工夫がされている。合わせて発表されたマンモグラフィ用画像診断ワークステーション「SenoIris」は日本では,トモシンセシスに対応しており,トモシンセシス画像から2D画像を再構成する “Volume Preview” など,読影を効率化するアプリケーションが用意されている(米国ではSenographe Pristinaのトモシンセシス機能 “Seno3D”はFDA申請中)。
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