2016-11-30
“Mobile Assistant”を搭載した「LOGIQ P9」
GE Healthcare(GEヘルスケア)の超音波診断装置関連では,RSNAでは初めて「LOGIQ P9」のバージョンアップ版と「LOGIQ S7 with XDclear」を展示した。また,「LOGIQ」シリーズの最上位機種である「LOGIQ E9(現在はLOGIQ E9 XDclear 2.0)」が2008年の発売以来,全世界で累計販売台数が1万7000台を突破し世界一となったことが紹介された。また,LOGIQ E9 XDclear 2.0については,米国において造影超音波検査が始められたこともアナウンスされた。
「LOGIQ P9」は,「コンパクトでシンプル」というコンセプトで開発された可搬性に優れた軽量の汎用超音波診断装置。操作はタッチパネル方式を採用。画面インターフェイスも使いやすいようにカスタマイズでき,効率的な検査を支援する。また,電源を完全に落とすことなく、移動後も速やかに使用できるようにする “Mobile Assistant” を搭載している。通常は再起動に3,4分かかるが,その時間が短縮され,効率的な検査が可能となる。新バージョンでは,1時間駆動するバッテリを搭載しており,POC領域の検査などで,さらにフレキシブルな運用ができるようになった。また,新バージョンでは,プローブのラインナップが充実。7本のプローブが登場した。プローブに操作スイッチを配置して,装置本体から少し離れた場所でもスムーズに検査ができるようになるなど,操作の効率性を高めている。
同じく米国初登場の「LOGIQ S7 with XDclear」は,2016年4月に日本国内でも発表された。LOGIQ E9,「LOGIQ S8」に続き,日本で開発された「XDclearプローブ」を搭載。電子信号と音の変換効率に優れた高密度単結晶を採用。視野深度が深く,表在部から深部まで高画質のデータを得ることができる。プローブのラインナップは,腹部用の「C1-6-D」と表在部など浅部用のマイクロコンベックスタイプの「C3-10-D」がある。また,23型の大型カラーモニタを採用している。LOGIQ P9と同じくバッテリ駆動も可能で,Mobile Assistantも利用できる。狭い場所などでも移動しやすいよう,従来機よりも両サイドのキャスターの幅を10cm狭めるといった工夫もなされている。
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