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RSNA2016 GEヘルスケア - 核医学 半導体検出器を採用したPET/CT「Discovery MI」とSPECT/CT「Discovery NM/CT 670 CZT」を展示

2016-11-30

Discovery MI

Discovery MI

GE Healthcare(GEヘルスケア)の核医学関連では,PET/CT「Discovery MI」とSPECT/CT「Discovery NM/CT 670 CZT」という,半導体検出器を搭載した2台の核医学装置の展示を行った。両装置共に2016年8月に日本でも発表されている。

Discovery MIには新開発のsilicon photomultipliers(SiPM)半導体検出器 “LightBurst Digital Detector” が搭載された。従来のフォトマル(PMT)検出器と比べ時間分解能が大幅に向上し,解像度が約2倍になった。また,新技術の “コンプトン散乱リカバリー” によって従来よりも高感度になった。さらに,雑音等価計数率(NECR)が約20%向上し,検査時間を約半分に短縮できる。被ばく線量も約1/2に低減することが可能である。こうした特長を生かし,PET製剤の投与量を抑えたり,あるいは投与量を変えずに撮像時間を短縮したりするなど,被検者の状態に応じて柔軟に条件を変更し,QOL向上にも役立てられる。

画像再構成法には “Q.Clear” が採用されていて,ノイズを抑える演算方式により,高画質と高いPET定量精度を実現。一貫性のあるSUVが得られるため,治療効果判定にも適用できる。

一方,SPECT/CTのDiscovery NM/CT 670 CZTはテルル化亜鉛カドミウム(CZT)検出器を搭載。GEヘルスケアは心臓専用SPECTとして,2010年にCZT検出器を採用した「Discovery NM 530c」を発表したが,Discovery NM/CT 670 CZTは全身用のSPECT/CTとして初めて半導体検出器を搭載した。CZT検出器はガンマ線を直接電気信号に変換するために,高効率,高精度な信号処理が可能で,ノイズを抑えた高画質の画像が得られる。また,エネルギー分解能が高いためエネルギーピークの弁別が容易にでき,高い精度で2核種同時収集検査を施行できる。2核種同時収集は検査時間を約半分に短縮することができ,被検者の負担を軽減するほか,スタッフのワークフロー向上にも効果がある。

このDiscovery NM/CT 670 CZTのCTは,16列CTを採用しており,逐次近似画像再構成法である “ASiR” が使用でき,CTの被ばく線量も低減できる。

Discovery NM/CT 670 CZT

Discovery NM/CT 670 CZT


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