2016-12-1
超高周波超音波診断装置「Vevo MD」のデモの様子
FUJIFILM Medical Systems(富士フイルム)の超音波コーナーでは,子会社であるFUJIFILM SonoSite Inc.(富士フイルムソノサイト)の提供する携帯型超音波診断装置を中心とするラインアップを展示した。
その中で,ボランティアのスキャンを行って実際の画像をデモンストレーションしていたのが,70MHzの超高周波超音波診断装置「Vevo MD」(日本国内薬機法未承認品)である。昨年もW.I.P.として展示されていたが,RSNA2016の直前にFDAのクリアランスを経て米国での販売がスタートした。Vevo MDは,2010年にSonoSite社(当時)が買収したカナダのVISUALSONICS社(現在はFUJIFILM VisualSonics Inc.)の製品で,70MHzの超高周波スキャンによって,最小の分解能30μmの解像度で超高精細画像による診断が可能になる。Bモードでも,1mm以下の細かい組織や,血管の中の血流まで確認できる解像度を持つ。
Vevo MDは,もともとは製薬会社の研究部門で新薬開発の際にマウスの体内の状態を観察する目的などで使用されてきたが,人体への適用では身体の小さい新生児や皮膚科の表在領域などでの応用が期待される。日本への市場投入は未定である。
そのほか,ブースでは2016年4月に日本でも発売された超小型タブレット型超音波装置「iViz」を展示し,最新のソフトウエアを搭載して機能を強化したことなどをアピールした。
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