2016-11-28
Opening Sessionで幕を開けたRSNA2016
第102回北米放射線学会(RSNA2016)が2016年11月27日(日)に開幕した。世界最大級の放射線医学分野の学会にふさわしく,会場となる米国イリノイ州シカゴ市のマコーミックプレイスには,初日から多くの参加者が来場。12月2日(金)までの6日間にわたり放射線医学の最新動向を探る場として,また,新しい知見を学ぶ場として,世界各国から5万人以上が参加する。今回のテーマは“Beyond Imaging”。大会長はシカゴ大学医療センター放射線科教授のRichard L. Baron, M.D.が務める。
27日8時30分からは,Arie Crown Theaterにおいて,恒例のOpening Sessionが行われた。“Digital Revolution in Radiology - the Good and the Bad”をテーマにしたOpening Sessionでは,AAPM会長のBruce H. Curran, M.Eng.とChicago Radiological Society(CRS)会長のJonathan B. Strauss, M.D.の挨拶,外部研究者の表彰などの後に,Baron大会長のPresident’s Addressが行われた。“Beyond Imaging: Ensuring Radiology Impact in Clinical Care and Research”をテーマにしたこの講演においてBaron大会長は,患者中心の医療を展開していく上で,個々の患者に最適な医療を提供するための放射線科医の役割について述べた。
次いで登壇したマサチューセッツ総合病院放射線科副部長のKeith J. Dreyer, D.O., Ph.D.は,“When Machines Think : Radiology's Next Frontier”と題して,機械学習や人工知能が放射線医学に与える影響などについて講演。さらに,続く講演では,カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部部長のRobert M. Wachter, M.D.が,“Hope, Hype, and Harm as Medicine Enters the Digital Age : Lessons From (and For) Radiology”をテーマに,デジタル化が進む中での放射線科医のあり方,放射線医学発展のための方策を講演した。
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