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RSNA2014 東芝 - US“Shear wave Elastography”などのアプリケーションを強化し,Platinum Seriesへと進化した「Aplio」

2014-12-3

アプリケーションが充実したAplioプラチナシリーズのAplio 500

アプリケーションが充実した
AplioプラチナシリーズのAplio 500

RSNA 2014[第2日目:12月1日]

Toshiba Medical Systems(東芝メディカルシステムズ)の超音波診断装置は,ハイエンドクラスの「Aplio」シリーズとエントリークラスの「Xario」シリーズで構成されるが,今回のRSNA 2014では,Aplioに新たなアプリケーションが搭載可能となり,「プラチナシリーズ(Platinum Series)」として新たに展開されることがアナウンスされた。Aplioは,日本国内では,300,400,500の3機種がラインナップされているが,米国では300と500を販売している。そのうち日本では3機種,米国では2機種がプラチナシリーズを販売する。

プラチナシリーズに搭載されるアプリケーションとして最も注目すべきは,“Shear wave Elastography”である。従来Aplio 400と500ではオプションでエラストグラフィが可能であったが,検査施行者自身がプローブで圧力を加えて弾性を計測するため,結果にバラツキが出るという問題があった。Shear wave Elastographyは,超音波の照射で発生する剪断波(Shear wave)を計測することにより,定量性に優れた組織の硬度を測定することが可能になる。Shear wave Elastographyには,同社独自の機能として,剪断波の動きを地図の等高線のように表示し,視覚的にわかりやすくする表示モードを設けた。このShear wave Elastographyは,Aplio 500のオプションとして提供される。

同じく,Aplio 500にオプションで搭載できる“Smart Navigation”は,ラジオ波焼灼療法(RFA)において,穿刺針に装着した磁気センサーで針先の位置情報を得て,穿刺ラインを仮想的に超音波画像上に重ねて表示する。

新アプリケーションとしては,生検における穿刺の際に針先を強調して表示する“BEAM(Biopsy Enhancement Auto Mode)”も搭載された。Bモード画像と針強調画像を個別に処理した上で再構成をしているため,Bモード画像に劣化がない。また,針の進入角度に応じて画像処理を行い,最適な画像を提供する。

このほか,Aplio 300以外の機種のオプションとして,“超音波造影定量評価”が提供される。臓器の動きに合わせて関心領域が自動的に追従し,輝度変化曲線(TIC)の誤差を減らすといったことが可能になる。

なお,プラチナシリーズでは,新たに腹腔鏡手術用のプローブもラインナップされた。先端に針をかけるためのスリットが5個ついており,穿刺を支援する。

容易な操作性を実現する“iStyle”を採用したAplio 300

容易な操作性を実現する“iStyle”を採用したAplio 300

 

新たなアプリケーションであるShear wave Elastography

新たなアプリケーションであるShear wave Elastography

 

Smart NavigationはRFAにおいて仮想穿刺ラインを表示して手技を支援

Smart NavigationはRFAにおいて仮想穿刺ラインを表示して手技を支援

 

穿刺において針を強調表示するBEAM

穿刺において針を強調表示するBEAM

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