2014-12-3
syngo.viaの新バージョンで
追加および改良された機能
RSNA 2014[第2日目:12月1日]
Siemens Healthcare(シーメンス)は,syngo.viaで発生する画像情報の統合的で自動化された処理を行い,読影医の診断やワークフローの改善による撮影スタッフの業務をサポートしてきた。RSNAの展示は,毎年,次にリリースされる最新バージョンの機能を中心に紹介されている。RSNA 2014では,バージョンとしては2015年にリリースされるVB10の機能をアピールした。新バージョンでは,主に腫瘍系の解析,マルチモダリティでの解析機能が強化されているほか,同社のPACSであるsyngo.plazaとの連携を強化し,GUI環境なども含めて統合(ユニファイド)を進めているのも特長だ。syngo.viaの画像処理と高度解析機能を生かし,処理されたデータを読影環境としてのPACSに融合することで,きめ細かく,的確な画像情報,診療情報の提供を可能にする。
新バージョンでは,ペイシャント・ブラウザのレイアウトを刷新したほか,ウインドウの横幅のリサイズなど表示の柔軟性を強化し,自動的に解剖学的な形状を認識して処理を行う“ALPHA technology”についても,認識する部位やパターンを増やした。
腫瘍径の解析機能では,“syngo.MR OncoCare”,“syngo.via RT Image Suite”,“syngo.MI Offline Oncoboard”などが新たに追加され,“Harmonized MR Oncology Workflows”などで機能が強化されている。また,“Vendor-neutral Lunk-it”での他社のモダリティの取り込みにも対応している。
また,シーメンスのPACSであるsyngo.plazaの次期バージョンをW.I.P.として紹介した。従来からsyngo.viaとの連携した読影環境を提供してきたsyngo.plazaだが,次バージョンでは,従来のMIP,MPR,VRに加えて,自動的に部位を認識して解析,表示が行えるALPHA technologyが搭載されるなど,3D画像処理の機能を充実させてカバーできる範囲を広げて,syngo.plazaだけで読影が完了できるようになっている。また,さらに高度な3D解析が必要な場合にはsyngo.viaを利用するが,その場合にもよりインテグレートされた操作性で読影ができるようになっており,2Dと3Dの環境の融合が進められている。