2014-12-4
コンパクトで高画質の
携帯型超音波診断装置「FUJIFILM FC1」
RSNA 2014[第2日目:12月1日]
FUJIFILM Medical Systems(富士フイルム)は,2012年に買収した米国のSonosite社との初めての共同開発で誕生した携帯型超音波画像診断装置「FUJIFILM FC1」をRSNA 2014で初めて出展した。日本国内では2014年5月から販売されている。FC1は,画像処理アルゴリズムや音速補正技術などを搭載した超並列MPUを搭載しデータの高速処理を可能にし,富士フイルムの画像処理技術を応用したスペックルノイズリダクションなどによって高画質化を実現している。また,落下や振動への耐久性の高いボディ設計は,Sonositeのポータブル装置の開発で培われた技術である。これらを融合することで,ハードな医療現場の使用環境に対応する堅牢性と同時に,高画質な超音波検査でさまざまな場面における検査や治療を支援する。米国ではW.I.P.となるが,現在画像処理を強化した新しいバージョンを開発中で,さらなる画質の向上を進めているほか,将来的にはエラストグラフィなど現場のニーズに合わせたさまざまなアプリケーションの搭載が予定されている。