innavi net画像とITの医療情報ポータルサイト

ホーム

RSNA2014 EIZO - モニタマンモ読影用のマルチモダリティモニタ,モニタ品質管理ソリューション,手術室向けソリューションを出展

2014-12-4

マンモ読影用としてFDAをクリアした「EIZO RadiForce RX850」

マンモ読影用としてFDAをクリアした
「EIZO RadiForce RX850」

RSNA 2014[第1日目:11月30日]

EIZOは,放射線科向けの診断用モニタでは,8メガピクセル(MP)のマルチモダリティモニタ「EIZO RadiForce RX850」と,同じく6MPの「RadiForce RX650」を中心に,“INNOVATION RELIABILITY”を実現する機能を紹介した。特に,RX850とRX650では,超高解像度のワイド画面になることで,従来2つのモニタで構成していた読影環境を1面で表示でき,画面を分けるベゼルに邪魔されることなく効率良く作業できる。また,管理の面でもモニタの台数を減らすことができ,手間を軽減できる。

RX850は,マンモグラフィからMRI,超音波画像まで,マルチモダリティの表示に対応した高精細カラー液晶モニタで,従来製品からデザインを一新し,コンパクト化,ベゼル(外枠)部分のホワイトとラウンド形状で軽くやさしいイメージを演出する。マンモグラフィの読影ではモノクロモニタが使われることが多かったが,画像のアノテーションや計測結果など,図形や文字をカラーで表示できることで視認性が向上し,読影効率の向上にも貢献できる。RX850は,2014年5月に米国FDAより,デジタルマンモグラフィの読影用として510(k)を取得した。

また,医療用のモニタとしての品質管理を行うソリューションとして,品質管理ソフトウエア「RadiCS」を搭載。DIN(ドイツ)やJESRA(日本)など,各国の診断用モニタの品質管理ガイドラインに準拠した管理を行うことができる。RX850,650などのモニタ自身にも,キャリブレーション用のセンサ(IFS)が内蔵されており,RadiCSで品質チェックのスケジューリングをすることで人の手を煩わせることなく,自動でキャリブレーションが行える。また,モニタには人感センサが搭載され,モニタ前に人がいるかどうかを感知して,使用中にはキャリブレーションを行わない機能を搭載している。さらに,モニタに内蔵された照度センサを利用して,あらかじめ読影に適した空間の照度を設定することで,照度センサを通じて周囲の明るさを感知して,設定から外れている場合にはアラートを出す機能が搭載されている。

ブースでは,これらのモニタをネットワークで統合的に管理できる「RadiNET Pro」を紹介した。施設内のRadiCSがインストールされた端末のモニタの品質管理を,ネットワークを通じて一元的に行うことが可能だ。さらにEIZOでは,品質管理用のサーバを外部にwebホスティングするサービスを提供しており,これを利用することで,通信用のゲートウェイの設置のみで初期導入費用を抑えて利用することが可能になっている。

6MPのマルチモダリティモニタ「RadiForce RX650」

6MPのマルチモダリティモニタ
「RadiForce RX650」

 

「RadiCS」ではモニタの品質管理ガイドラインに準拠した運用が可能

「RadiCS」ではモニタの品質管理ガイドラインに準拠した運用が可能

 

RX850の人感センサ(左)と照度センサ。センサを駆使して最適な読影環境を提供。

RX850の人感センサ(左)と照度センサ。センサを駆使して最適な読影環境を提供。

 

「RadiNET Pro」では複数の端末をネットワークで一元管理しモニタの品質管理をサポート

「RadiNET Pro」では複数の端末をネットワークで一元管理しモニタの品質管理をサポート

 

●手術室向けソリューション“CuratOR(キュレーター)”をアピール

EIZOは,手術室向け大型カラー液晶モニタを中心に,多様化する手術室,血管撮影室のニーズに対応し,最適で効率的な映像環境を提案する新しいソリューションとして“CuratOR(キュレーター)”をアピールした。展示では,58型手術室向け画像表示モニタ「RadiForce LS580W」と信号配信装置「LMM56800」,タッチパネル操作モニタ「CID1000P」を組み合わせたソリューションが紹介された。LS580Wは,旧機種の56インチのLS560Wから外形の寸法を変えずに,ベゼル(画面枠)を細くすることで表示領域を58インチに拡大した。展示では,信号配信装置に入力された動画,心電図,CT画像,透視画像など複数の画像が表示されたが,CuratORのソリューションではタッチパネル操作モニタから表示したい画像をタッチで選択して場所を変えたり,大きさを変更したりできる。また,レイアウトについてもワンタッチ操作で簡単に変更することができる。従来の手術室では映像ごとに多くのモニタが利用されてきたが,大画面のモニタに一元的に表示することで,用途に合わせて映像の追加や変更が直感的に簡単に行える。

操作室向けのソリューションとしては,信号配信装置「LMM0802」と「RadiForce LX270W」の構成で展示。検査室ではキーボードやマウスを使うことが多いが,従来は必要な映像システムの分だけPCが必要で,キーボードやマウスが多数必要だった。CuratORでは,LMMに信号を統合することで1つのキーボード・マウスで操作可能にしたほか,KVM(Keyboard, Video and Mouse)機能によって接続しているPCを直接操作することができる。

そのほか,30型の「RadiForce LX300W」,機能を絞ってスリム化した27型ワイドの手術室向け画像表示モニタ「RadiForce EX270W」などを展示した。

手術室向けの新しいソリューション“CuratOR(キュレーター)”

手術室向けの新しいソリューション
“CuratOR(キュレーター)”

 

58型手術室向け画像表示モニタ「RadiForce LS580W」

58型手術室向け画像表示モニタ
「RadiForce LS580W」

直感的な映像切り替えやレイアウト変更を可能にした新しいGUIを開発

直感的な映像切り替えやレイアウト変更を可能にした新しいGUIを開発

   
操作室でのシンプルなキーボードとマウスでの操作を可能にする。

操作室でのシンプルなキーボードとマウスでの操作を可能にする。

30型の「RadiForce LX300W」

30型の「RadiForce LX300W」

   
スリム化した「RadiForce EX270W」

スリム化した「RadiForce EX270W」

 
【関連コンテンツ】