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ITEM2024 根本杏林堂 ブースレポート 多彩な機能を搭載した最新モデル「DUAL SHOT GX10」など,安心・安全で効率的な造影検査を支援する製品を出展

2024-5-7

根本杏林堂ブース

根本杏林堂ブース

造影検査を受ける患者の負担を軽減し,よりよい画像診断に寄与することをめざす根本杏林堂は,安心・安全で効率的な造影検査を支援するCT用,MRI用,アンギオ用の造影剤自動注入器3製品を出品した。また,初めての企画としてユーザーインタビューや製品のプロモーション動画をまとめた映像展示も行い,ユーザーの生の声をとおして医療現場の要望を反映した開発に取り組む同社の姿勢や技術力,充実したアフターケアなどをアピールした。
製品展示では,昨年のITEM 2023で参考出品し,2024年1月に発売されたCT用造影剤自動注入装置「DUAL SHOT GX10」を2台用意して大きくアピールしたほか,MRI用,アンギオ用の造影剤自動注入装置,造影検査情報管理システム「CEエビデンスシステム」など,安全で効率的な造影検査を実現するソリューションを紹介した。

ユーザーインタビューなどをまとめた映像展示を初めて実施

ユーザーインタビューなどをまとめた映像展示を初めて実施

 

●多彩な機能で安心・安全なCT造影検査を支援する「DUAL SHOT GX10」

ブースでは,前機種の「DUAL SHOT GX7」で培われた造影技術を集約し,デザインが一新されたCT用のDUAL SHOT GX10が注目の的となった。簡単なシリンジセッティングやシンプルな操作性といったDUAL SHOT GX7の特長はそのままに,基本構造を見直してさらなる小型・軽量化を実現したヘッドを搭載し,狭い室内での取り回しもさらに容易になった。コンソールには最新の造影理論を実装しており,患者一人ひとりにカスタマイズされた造影検査を可能にする。
DUAL SHOT GX10では,従来はオプションとして提供されていた2つの機能が標準搭載となった。ソフトウエア「AdBW(Adjustment Body Weight Protocol)」は,従来のヨード量規定法である体重法では対応しきれなかった体格の違いに起因する造影効果の過不足に対応する。特殊な計算式により体重から体表面積を算出して自動的に補正をかけることができ,最適な造影剤投与を可能にする。また,注入速度や注入量などの造影条件を検査室内で確認できる「圧力監視モニター」も標準搭載となった。注入中の圧力の波形グラフも表示され,検査室内にいるスタッフが血管外漏出をチェックする際の情報として活用することで,より安全な造影検査をサポートする。

デザインが一新されたCT用造影剤自動注入装置「DUAL SHOT GX10」

デザインが一新されたCT用造影剤自動注入装置「DUAL SHOT GX10」

 

検査室内で注入条件や注入圧力波形を確認できる「圧力監視モニター」を標準搭載

検査室内で注入条件や注入圧力波形を確認できる「圧力監視モニター」を標準搭載

 

また,造影検査の安全性を高めるオプション機能も充実している。「造影剤モレ検知サポートシステムLD」は,穿刺部近くにサポートシステムを貼付し,照射した近赤外線の反射率から血管外漏出を検出する。漏出が検知されると,自動注入の強制停止,またはコンソール上にアラートが表示される(任意で設定可能)。タスク・シフト/シェアで診療放射線技師による穿刺業務も増加する中,目視,触診に加えてシステムによるチェックを併用することで,漏出をより早期・確実に検知し,安心・安全な造影検査を支援する。
また,「CEエビデンスシステム」は,RISやPACSと連携して患者情報や検査情報を送受信し,検査の安全性向上や正確な記録を可能にする。RISからはMWMで患者情報を取得し,腎機能(eGFR)が施設で設定した値よりも悪い場合やデータが古い場合にアラートを表示する。副作用情報がある場合もアラートが表示され,検査の可否や造影剤量の調整,腎機能の再検査など,安全に検査を行うための検討・判断をうながす。検査後は注入結果がセカンダリキャプチャとしてPACSに送信されるほか,RISへも使用した造影剤名も含めてデータが自動で送信される。

血管外漏出の早期検出に寄与する「造影剤モレ検知サポートシステムLD」

血管外漏出の早期検出に寄与する「造影剤モレ検知サポートシステムLD」

 

●MRI検査室でも安心して使用できる超音波モーター搭載の「Sonic Shot 7」

MR用造影剤自動注入装置Sonic Shot 7は,超音波モーターを採用した非磁性体の注入装置で,MRI検査室で安全に使用できる点が大きな特長だ。「体重入力モード」は,患者体重を入力するだけで造影剤の注入量を計算し,患者ごとのプロトコルを正確に設定できる。また,「ドリップ機能」は,ルート確保後に造影剤投与まで時間が空く場合などにインジェクタから生理食塩水をドリップしてルートをキープする。ほかにも生理食塩水を用いて血管外漏出の有無をテストする機能なども搭載し,安心・安全な造影検査をサポートする。さらに,臨床で使用されている造影剤シリンジに対応するアダプタを標準提供しているほか,オプションでCEエビデンスシステムを搭載できる。

超音波モーターを採用したMR用造影剤自動注入装置「Sonic Shot 7」

超音波モーターを採用したMR用造影剤自動注入装置「Sonic Shot 7」

 

「体重入力モード」や「ドリップ機能」で容易で安全な検査を支援

「体重入力モード」や「ドリップ機能」で容易で安全な検査を支援

 

●造影剤と生理食塩水の同時注入で手間なく最適な造影を実現する「PRESS DUO elite」

アンギオ用造影剤自動注入装置PRESS DUO eliteは,造影剤と生理食塩水の同時注入が可能なデュアルタイプ(二筒式)のインジェクタ。造影剤と生理食塩水のシリンジをセットし,独自設計のミキシングチューブ「SPIRAL FLOW」を用いて設定した割合で造影剤と生理食塩水をむらなく混和することで,任意の造影濃度での検査が可能になる。検査中のシリンジの交換やエア抜きが不要で,手間なく任意の造影を行うことができる。
例えば,血管描出は原液の造影剤,ステント確認では希釈するなど,観察対象により造影濃度を変えて使用できるほか,CTライクイメージでは造影剤を希釈してアーチファクトを抑制することで,視認性の高い画像を得ることができる。また,二段階同時注入を用いることで,腫瘍とフィーダー,静脈と動脈などを異なる濃度で造影することができ,インターベンションにおいてナビゲーション機能を用いる際にも良好なルート検出を支援する。

任意の造影濃度で検査できるアンギオ用造影剤自動注入装置「PRESS DUO elite」

任意の造影濃度で検査できるアンギオ用造影剤自動注入装置「PRESS DUO elite」

 

造影剤と生理食塩水の同時注入や二段階同時注入で,視認性の高い画像提供に貢献

造影剤と生理食塩水の同時注入や二段階同時注入で,視認性の高い画像提供に貢献

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社 根本杏林堂
住所:東京都文京区本郷2-27-20 本郷センタービル3階
TEL:03-3818-3541
URL:https://www.nemoto-do.co.jp/