2024-4-13
コニカミノルタジャパンブース
コニカミノルタジャパンは今回,「臨床に,技術でよりそう。We DESIGN Your Time」をコンセプトにして展示を行った。メインステージのプレゼンテーションでは,コニカミノルタの独自技術であるX線動態撮影(Dynamic Digital Radiography:DDR),業務効率化,AIなどの最新ソリューションを紹介。医師の働き方改革など医療機関が抱える課題解決を図る技術力を来場者にアピールした。
執行役員ヘルスケアカンパニーIoT事業統括部長の青野一大氏は,X線動態撮影に関して,「前年から移動型X線撮影装置(回診車)の『AeroDR TX m01』を中心に,ICUでの導入を図ってきたが,一定の評価を得られている。被検者を移動させることなくベッドサイドで撮影できるのは,業務効率向上にもつながるので,今後はそのことも提案していきたい」と手応えを感じていることを強調した。さらに,AIやヘルスケアITソリューションについても,「医師の働き方改革や業務改善に寄与すると考えている。胸部X線画像診断支援AIソフトウエア『CXR Finding-i』を医師の診断を支援する技術であり販売も伸びている。撮影業務のワークフローを効率化する『RAD Link』は,スタッフの負担軽減にもつながり,医師の働き方改革に伴う診療放射線技師の業務拡大にも対応するソリューションである」とし,医療現場の課題に応えていく姿勢を示した。
X線動態撮影については今回,血流評価とICUをキーワードにPRを行った。血流評価は,X線動画解析ワークステーション「KINOSIS」の「PH2-MODE」による血流量の定量評価などを紹介した。また,ICUについては,AeroDR TX m01を使用してベッドサイドでのX線動態撮影で嚥下機能を評価できることをアピールした。
ヘルスケアITでは,CXR Finding-iの機能を紹介した。CXR Finding-iは結節影と浸潤影を検出して見落とし防止を支援する。さらに,コニカミノルタは,画像処理技術で「Bone Suppression処理(胸部骨減弱処理)」と「Temporal Subtraction処理(胸部経時差分処理)」が可能で,より確信度の高い診断が可能となることを説明していた。
また,RAD Linkは,RIS「FINO.WorkManage」と一般撮影マネジメントシステム「RADInsight」と被ばく線量管理システム「FINO.XManage」を連携させて,一般撮影業務の効率化と確実な検査を可能にする。被検者の過去画像や撮影条件,写損画像などの情報にアクセスでき,それを確認した上で検査を実施できる。これにより,被ばく線量の低減や若手技師の教育・育成にもつなげられる。
●お問い合わせ先
社名:コニカミノルタジャパン株式会社
住所:〒105-0023 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング
TEL: 03-6324-1080
URL:https://www.konicaminolta.jp/healthcare/index.html