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ITEM2024 キヤノンメディカルシステムズ 取材速報 AIブランド「Altivity」がもたらす臨床・運用・経営の価値を,最新の技術・ソリューションとともにアピール

2024-4-13

キヤノンメディカルシステムズブース

キヤノンメディカルシステムズブース

キヤノンメディカルシステムズは,「Meaningful innovation. Made possible.」をテーマに,展示ホールAに1300㎡の広大なブースを展開し,AIソリューションブランド「Altivity」がもたらすさらなる臨床,運用,経営の価値と,最新の技術・ソリューションを来場者に披露した。ブース入り口に設けられたエリアでは,2018年に製品化されたノイズ除去技術「Advanced intelligent Clear-IQ Engine(AiCE)」から2023年にリリースされた血管撮影装置のリアルタイム画像処理「αEvolve Imaging」まで,Altivityブランドの下に集結したAI技術の進化を紹介した。

Altivityブランドの下に集結したAI技術の進化を紹介

Altivityブランドの下に集結したAI技術の進化を紹介

 

MRIは,ITEM直前に発売された新製品の「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」を初披露した。自社開発のマグネットや傾斜磁場コイルを搭載するなどハードウエアを一新。新システム「Real-time Platform」の導入により,再構成速度の高速化や撮像中変動のリアルタイム補正が可能になり,呼吸同期撮像でもブレの少ない画像を得られる。また,拡張性が向上した超解像画像再構成技術「Precise IQ Engine (PIQE)」が搭載され,進化したハードウエアと組み合わせることで,広範囲撮像の高速化やFASE 2Dの高分解能化などを実現する。

一新されたハードウエアとPIQEにより新たな価値を提供する「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」

一新されたハードウエアとPIQEにより新たな価値を提供する「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」

 

CTでは,RSNA 2023で発表された新たなフラッグシップCT「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」が国内初展示となった。新開発のX線管球と検出器を搭載し,0.24秒/回転の高速撮影を実現している。PIQEは腹部・胸部にも適用拡大され,1024マトリックスでの再構成にも対応する。肺野領域を対象とした最新のモーションアーチファクト低減技術「CLEAR Motion」により臨床価値を高めるほか,AI技術を活用した検査サポート機能「INSTINX」により効率的で一貫性のある検査を可能にする。

国内初展示となった新たなフラッグシップCT「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」

国内初展示となった新たなフラッグシップCT「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」

 

血管撮影装置では,2023年8月に発表された「Alphenix / Evolve Edition」が展示された。ディープラーニングを活用したリアルタイム画像処理「αEvolve Imaging」により,ノイズを低減しデバイスなどの視認性を高めた透視画像を提供するほか,心電図波形に同期してX線照射を行う制御技術「ECG Sync」も搭載する。
ほかX線システムとしては,寝台や映像系を動かさずに視野移動ができる「i-fluoro」など多彩なアプリケーションを搭載したデジタルX線TVシステム「Astorex i9」や,トモシンセシス撮影に対応するコンパクトなデジタルマンモグラフィ「Pe・ru・ru LaPlus」などを展示した。

「Alphenix / Evolve Edition」に実装されたリアルタイム画像処理「αEvolve Imaging」

「Alphenix / Evolve Edition」に実装されたリアルタイム画像処理「αEvolve Imaging」

 

超音波診断装置は,プレミアムハイエンドからタブレット型のコンパクトエコーまで3機種を展示。新製品の「Aplio me」は,ハイエンドモデルの技術を移植し高画質を提供しつつ,コンパクト設計にすることで無理のない体勢での検査を可能にする。肝臓評価など検査を支援するアプリケーションや,薄型形状で検査者・被検者の負担を軽減するコンベックスプローブ「PVU-475BT」などと併せてアピールした。

高画質でコンパクトな「Aplio me」

高画質でコンパクトな「Aplio me」

 

ヘルスケアITエリアでは,臨床と運用に価値をもたらすソソリューション群を展示した。目玉の一つがPACSとAI技術を活用した読影支援ソリューション「Abierto Reading Support Solution(Abierto RSS)」による読影支援で,協業するPSPのビューワ「EV Insite R」とAI解析結果を確認する「Findings Workflow」を統合し,ビューワ上でAI解析結果をシームレスに確認できる読影環境を参考展示した(W.I.P.)。

「EV Insite R」と「Findings Workflow」の統合による読影支援を参考展示(W.I.P.)

「EV Insite R」と「Findings Workflow」の統合による読影支援を参考展示(W.I.P.)

 

核医学では,体軸方向有効視野27cmの半導体PET検出器と80列CTを組み合わせたデジタルPET-CT「Cartesion Prime / Luminous Edition」を展示した。デバイスレス呼吸同期機能やCTとPETに適用できるAiCEなどにより,被検者・検査者の負担を軽減し,高品質画像を提供する。展示では,認知症診療への導入が期待されるアミロイドPETにおける有用性などをアピールした。

大視野PET検出器を搭載したデジタルPET-CT「Cartesion Prime / Luminous Edition」

大視野PET検出器を搭載したデジタルPET-CT「Cartesion Prime / Luminous Edition」

 

●お問い合わせ先    
社名:キヤノンメディカルシステムズ株式会社
住所:栃木県大田原市下石上1385番地
TEL:0287-26-5100
URL:https://jp.medical.canon