2021-4-17
フィリップス・ジャパンブース
フィリップス・ジャパンは,“Together, we make life better”をテーマに掲げ,感染対策のためにモニタでのプレゼンテーションを中心に展示を構成した。展示内容もImage Guided Therapy(IGT),CT,MRI,ヘルスケアIT,超音波診断装置にポイントを絞り,人工知能(AI)などの最新技術を活用し,医療従事者と患者の負担軽減や病院経営に資するソリューションをアピールした。
実機展示を行った携帯型超音波診断装置「Lumify」は,2020年6月に国内販売を開始した。スマートデバイスには軽量化されたタブレット端末を採用し,複数の領域の検査プリセットが実装された3種類のトランスジューサが用意されている。トランスジューサは,いずれも140グラム以下と軽量で,USBケーブルは着脱可能となっている。リアルタイム情報共有機能「Reacts」は,Lumifyで撮像している画像などを離れた場所にいる医療スタッフと共有し,コミュニケーションをとることができる。
MRIは,ヘリウムフリーのMRI「Ingenia Ambition 1.5T」と,最新のシーケンス,アプリケーションの紹介を行った。Ingenia Ambition 1.5Tの“EasySwitch solution”は,万が一吸着事故が起きた場合にも,施設のスタッフによる消磁・励磁を実施でき,検査や経営への影響を最小限に抑えることができる。
新シーケンスとしては,脳神経領域ではBlack Blood Imaging の“iMSDE”,整形領域では骨の描出も可能な“FRACTURE”を紹介。また,「IntelliSpace Portal 12」のアプリケーションとして,血流を解析可能な“MR Caas 4D flow”などをアピールした。
新製品の128スライスCT「Incisive CT Premium」は,4つの機能を有するAIソリューション“Precise Suite”を実装し,画像再構成とワークフロー改善の両方に活用している点が特徴だ。AI画像再構成“Precise Image”は,最大80%の線量低減や最大85%のノイズ低減などが可能で,日常臨床で活用できる処理スピードを有する。ワークフローにおいては,AIカメラによる自動ポジショニング“Precise Position”により,高い精度で均一的なポジショニングを可能にするとともに,所要時間を短縮する。
ヘルスケアITエリアでは,医用画像管理システム「Vue PACS」を中心に,画像診断を最適化するソリューションなどをアピールした。Vue PACSは,読影用ビューワや解析アプリケーション,参照用ビューワ,統合アーカイブとの統合といった特長を持つオールインワンのPACSで,高精度かつ高速な自動レジストレーション機能などによりストレスのない読影環境を実現する。“ワークフローオーケストレーター”による画像診断の割り当てと優先度制御,AIを活用した順位付け“AIトリアージ”なども併せて紹介し,ポートフォリオの拡大をアピールした。
IGTは,血管造影X線診断装置「Azurion」の新たなプラットフォーム「Azurion R2.1」について,シミュレータによる展示を行った。従来からの特長であったシームレスで直感的な操作性が進化し,ベッドサイドのタッチ式操作パネル“Touch Screen Module”で3Dイメージの操作・解析が可能になったほか,撮影画像を基にアイソセンターポジションを示す“Zero dose Iso-centering”機能などを追加。また,3Dの計測・解析などを直感的に行えるアプリケーションとして“SmartCT”も紹介した。
●お問い合わせ先
社名:株式会社フィリップス・ジャパン
住所:東京都港区港南2-13-37 フィリップスビル
TEL:0120-556-494
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