2017-4-15
シーメンスヘルスケアブース
シーメンスヘルスケアは2016年に新ブランドとして「Siemens Healthineers」を発表した。今回のITEMは新ブランドでの初めての出展となる。展示のテーマには“Engineering success. Pioneering healthcare. Together”を掲げて,超高齢社会の進展や医療費の高騰などの医療環境が変化する中,医療機関の経営改善につながるソリューションを紹介した。4月11日(水)に行われた事業戦略説明会において,代表取締役社長兼CEOの森 秀顕氏は,日本における事業戦略として,「事業ポートフォリオの拡充とサービスの強化」「製品ポートフォリオの拡充」「顧客ニーズ,購買プロセスの多様化に対応」を掲げた。ITEMにおいても,この事業戦略に結び付くような,同社のDNAであるイノベーションにより開発された製品・サービス,ソリューションが紹介された。
「製品ポートフォリオの拡充」については,普及価格帯マーケットに対応した製品を展開するとしており,ITEMに先立ちCTの新製品「SOMATOM go」を発表し,会場内でも展示した。SOMATOM goの最大の特徴は,ガントリに取り外し可能なタブレット端末をセットし,患者登録や撮影条件の設定,画像確認・転送などの操作をこの端末上で行うことができる。そのため,検査者は検査室と操作室を何度も往復する必要がなく,効率的に検査できる。また,コンソールコンピュータをガントリ横に組み込んだため,操作室を省スペース化でき,設置場所の限られた医療機関でも導入しやすい。CTではこのほか,2016年8月に正式発表したハイエンドクラスのDSCT「SOMATOM Drive」を出品した。
普及価格帯マーケットの製品としては,MRIも最新の1.5装置「MAGNETOM Sempra」を展示した。ハイエンドクラス装置と同じソフトウエア“E11”を搭載し,高度なアプリケーションを使用できる。また,“Advanced WAR”により金属アーチファクトを抑えて,検査の適用を拡大する。また,病院経営に貢献する技術として,“ゼロボイルオフテクノロジー”と“Eco-Power”を搭載。液体ヘリウムの消費量をなくすとともに,効率的にヘリウムを循環させて電力消費量を最大30%削減することができる。さらに,最小設置面積は28m2を実現した。MRIのコーナーでは,ほかにも圧縮センシングによる高速撮像が可能な“Compressed Sensing Cardiac Cine”を紹介した。
このほか,新製品として,ハイブリッド手術に対応した血管撮影装置「ARTIS pheno」をITEM初披露した。前機種「ARTIS zeego」からCアームの内径を13cm拡大。アーム内のディテクタとX線管の間隔を95.5cmとした。これにより,手技を安全に施行できる。また,CO2造影での高画質化を図る“tructureScou”を採用している。
このほか,業務効率の向上や病院経営の改善に貢献するサービスとして,2016年に発表した「teamplay」の機能強化を紹介した。新たに,画像データの共有や同社製装置での撮影条件の集中管理などのサービスを今後提供する予定である。
さらに,「製品ポートフォリオの拡充」として,疾患別のマーケティングアプローチを行うとして,ブース内では女性医療や循環器系疾患のトータルソリューションのコーナーを設けて来場者にPRした。
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●お問い合わせ先
シーメンスヘルスケア株式会社
住所:品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー 5F
TEL:0120-041-387
URL:www.siemens.co.jp/healthineers