2017-5-2
日本電気硝子ブース
医療をはじめ,幅広い領域において,特殊ガラス製品の製造販売などを行う日本電気硝子は,高い放射線遮蔽性による被ばく低減と高い透明性を実現した「LXプレミアム」や放射線防護衝立などを展示した。高い放射線遮蔽性と透明性を両立した放射線遮蔽用ガラスは,安全かつ質の高い検査にも結び付く。ブースでは,LXプレミアムを用いた検査環境づくりが,業務効率の向上と,より良い検査に貢献することを訴求していた。
●高い信頼と実績を得ているLXプレミアム
カバーガラス付き放射線遮蔽用ガラスのLXプレミアムは,放射線遮蔽用の鉛ガラス「LX-57B」の両面に安全ガラスフィルムと特殊カバーガラスを合わせた多層構造となっている。医療現場で使用される薬品や血液などの飛散や水拭きなどによる“くもり(ヤケ)”が発生しないのが最大の特長である。
ガラス表面の特殊カバーガラスは,黄みのある鉛ガラスに青みのある特殊カバーガラスを合わせることで,高いクリアな視界を実現。メンテナンスも容易で,水拭き,ガラスクリーナーなどのクリーニングが可能となっていて,くもりが発生しないため使用時のストレスがなく,業務効率の向上に寄与する。心臓カテーテル室やハイブリッド手術室など,放射線を用いる画像検査における操作窓や観察窓などに幅広く採用されている。さらに,内部の安全ガラスフィルムは,衝撃安全性に優れたフィルムが使われており,万一の破損時もガラス飛散を防止する。
ITEM2017では,LXプレミアムの最大寸法である1200mm×2600mmサイズを展示した。高い透明度を有する広い操作窓によって,検査室内を幅広く見渡せることで,検査室内の状況を正確に把握でき,顔色など検査中の患者の小さな変化も見逃さない安全性を確保できる。
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●高い放射線遮蔽性と透明性を有し,メンテナンスが容易な「移動式LX防護衝立」
移動式LX防護衝立は,ガラスにLXプレミアムが採用されており,高い放射線遮蔽性と透明性を有し,メンテナンスが容易な製品である。ガラスの大きさや幅などの異なる4タイプを用意。化粧板内部は鉛板による放射線遮蔽がされている。ガラスの鉛当量は,各タイプで0.8,1.0,1.5,2.0mmPbの4つから選択可能である。今回のITEMでは,衝立利用の可能性が広がるジョイント金具を紹介した。異なる衝立タイプでもジョイント金具を用いることで,連結して使用できる。鉛入りのため,ジョイント箇所も高い防護性能が保たれる。検査に応じたスムーズな衝立の移動やセッティングを実現するために,着脱も容易に行える設計にした。このほか,10kgの耐荷重とスリムデザインを両立させた,衝立専用棚の試作品が展示された。
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●医療従事者の被ばくを防護する「卓上型放射線プロテクター」
核医学検査向けの製品である卓上型放射線プロテクターには,γ線遮蔽用鉛ガラスの「Pro-GR」が使われている。放射線物質のミルキングや分注などの際,医療従事者への被ばくを防護する。コンパクトサイズのプロテクターは,作業内容や作業者によって,ガラスの角度を自由に変えることが可能である。近年,PET/CT検査をはじめとする核医学検査の増加に伴い,需要が伸びている。
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●お問い合わせ先
電気硝子建材株式会社
住所:〒130-8513 東京都墨田区立川4丁目15-3
TEL:03-3632-7721
URL:http://www.negb.co.jp/