2016-4-15
日立製作所ブース
日立製作所は,2016年4月1日より日立メディコ,日立アロカメディカルを統合した新体制下で,日立製作所として初めての出展となった。ブース規模も昨年の600m2から700m2に拡大して,新しい日立のヘルスケアを広くアピールした。日立製作所執行役常務ヘルスケアビジネスユニットCEOの渡部眞也氏は,「ITEMでは,新コンセプト”Innovating Healthcare, Embracing the Future”の下,日立ヘルスケアのこれからの方向性を発信します。日立の総合力でこれからのヘルスケアイノベーションを創っていくこと,そしてモダリティやITを合わせてトータルソリューションを提供していくことを伝えたい」とコメントしている。
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ブースは,ITやトータルソリューションを紹介する「イノベーションエリア」と「診断ソリューションエリア」「治療ソリューションエリア」の3つで構成された。
イノベーションエリアでは,院内のあらゆるデータ(画像,電子カルテ,医事会計,電子文書など)を一括管理する「ヘルスケアデータ統合プラットフォーム」や,診断・治療・経営の質の向上をめざしたクラウドソリューション構想を紹介。また,IVRにおけるトータルソリューションやスマート手術室ソリューションについて,導入施設の紹介映像も交えながらアピールした。
診断装置としては,CT,MRI,超音波診断装置,X線装置などをモックアップや実機で展示。MRIは,DKIや乳房MRSが可能なシステムソフトウエア“ORIGIN5”が3T MRI「TRILLIUM OVAL」にも搭載可能となったことが紹介されるとともに,新しく発売された32チャンネルの高感度頭部コイルを展示した。1.5T MRI「ECHELON OVAL」では,静音化技術が実装可能となったことが発表された。
75cmのオープンガントリとコンパクトな設置性が特徴の64列マルチスライスCT「Supria Grande」のコーナーでは,小型模型でプロジェクションマッピングを使って検査室全体を演出するソリューションの提案も行った。
超音波診断装置エリアでは,多くの新製品を紹介。ARIETTAシリーズのハイエンド機種「ARIETTA S70」は,Real-time Tissue Elastography(RTE)に加えてShear Wave Measurement(SWM)も可能で,2つの方法で組織の硬さを測定することで,硬さを持った部分が線維化と炎症のどちらにより近い組織かを知ることができる。手術室での使用をメインターゲットとした「ARIETTA Precision」は,スタンドによる据え置きや壁への据え付けも可能なモニタと,タブレット端末を使った操作卓が特徴の装置。狭いスペースでの取り回しを向上させ,モニタにも全面タッチパネルを採用するなど,操作性を追求している。また,RSNA2015で紹介された乳房専用超音波システム「Sofia」の国内の医薬品医療機器等法の承認を受け,販売を開始することが紹介された。
X線システムとしては,新画像処理エンジン“FAiCE-V NEXT STAGE1”を搭載し,ぶれのないクリアな画像を提供するX線透視診断装置「CUREVISTA」などをアピールした。
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●お問い合わせ先
株式会社日立製作所
URL:www.hitachi.co.jp/healthcare