2014-4-24
ワコム ブース
液晶ペンタブレットでは世界市場で圧倒的なシェアを誇るワコムは,今回,ユーザーの読影環境に合わせて選択が可能な「DTK-2200」(21.5型),「DTU-1031/Medical」(10.1型),「DTH-W1300」(13.3型)の3製品を紹介した。このうち,DTH-W1300は医療系の展示会に初出品。同社初のWindows8搭載モバイルペンタブレットということもあり,院内での新しい運用方法を提案し,来場者の注目を集めた。(4月11日取材)
●Windows8搭載モバイルペンタブレット「DTH-W1300」を初出品
ITEM初出品となったWindows8搭載モバイルペンタブレットDTH-W1300は,フルHD(1920ドット×1080ドット)対応の液晶ディスプレイを採用している。上下左右178°の広視野角,1677万色の表示が可能なほか,マルチタッチ操作に対応し,スクロールやズーム,回転などをスムーズに行うことができる。モニタサイズは13.3型と大きめのため,書き込みもしやすく,かつ持ち運びやすいサイズとなっている。このため,読影室での診断業務における使用にとどまらず,カンファレンスや教育など,液晶ペンタブレットの院内での幅広い活用が可能になるほか,普段はPCとして使用可能なため,PCの入れ替えを検討している施設には最適な製品となっている。
同社で2番目に大きい21.5型ディスプレイのDTK-2200は,フルHD(1920ドット×1080ドット)対応,1677万色表示のIPS液晶パネルを採用している。LEDバックライトにより,きめ細かな輝度調整が可能なほか,178°(水平/垂直)の広視野角,高コントラスト比1000:1により,高精細な医用画像表示が可能である。表示面と辺縁部に段差のないフラットな構造や,2048レベル筆圧機能などにより,優れた描き心地を実現している。
また,今回展示された中では最もコンパクトな10.1型のDTU-1031/Medicalは,WXGA(1280ドット×800ドット)対応,26万色表示,170°(水平/垂直)の広視野角のIPS液晶パネルを採用している。厚さ14mmときわめて薄いほか,USBケーブル1本で接続できるため,設置スペースが限られている施設などが導入しやすい製品となっている。
いずれの製品も,紙と鉛筆で描画するような優れた描き心地が大きな特長であり,ユーザーには,放射線治療計画時のROI設定など,きわめて緻密な病変のトレースが可能な点や,シェーマ図の作成のしやすさが高く評価されているという。同社ブースの外壁に設置されたモニタでは,ユーザーである信州大学医学部附属病院での使用の実際が紹介され,きわめて精緻な病変のトレースが容易に可能なため,診断精度が向上するほか,シェーマ図作成時間の短縮や,作業者の疲労感の軽減にもつながっていることが報告された。
このほか,PACSや電子カルテなどと連携し,ペンをマウスの代わりに使用することで,放射線科の検査業務効率が向上することなどがアピールされた。
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