2014-4-25
グッドマン ブース
グッドマンのブースでは,循環器部門向けの統合管理ソリューションとして,Multiframe DICOM PACS「GOODNET Version 6」をはじめ,各解析システムと,近日リリース予定のDICOMビューワ「GoodViewPRO」や新機能の“QAngioXA 3D & QAngioOCT”などが紹介された。
GOODNETは,循環器領域に特化したソリューションとして提供されており,国内340施設以上で稼働している。血管内エコー解析システムの「QIvus」は,IVUSの解析に加え,光干渉断層法のOCTやOFDIの解析,組織性状解析が可能になった。そのほかに,統合型血管解析システム「QAngio XA」や統合型心機能解析システム「CAAS 5」など,各解析アプリケーションの活用によって,循環器領域における診断ワークフローの向上をPRした。(4月11日取材)
●まもなく単体でのリリースを開始するDICOMビューワGoodViewPRO
GOODNET専用だったDICOM動画像ビューワの「GoodView」が,新しくGoodViewPROと称し,単体でのリリースを予定している。GoodViewPROは,血管造影や超音波画像だけではなく,IVUSの長軸画像構築・簡易計測をはじめ,資料作成に必要な汎用フォーマットへの変換機能まで幅広い機能を有する。XA,US,IVUS,OCTなどのDICOM動画像(Multiflame DICOM)に対応。再生・停止・画像送り・ズームなど,画像閲覧に要する操作のほとんどをマウス操作だけで可能にした。画像に集中したまま直観的に操作することができるよう,“再生”アイコンへマウスを移動するという動作をできるだけ省くよう工夫されている。
DICOM画像表示では,IVUS,OCT,IVOCT長軸画像構築が可能なのが特長である。また,サムネイル表示をはじめ,拡大・縮小,リアルサイズ,フィットウインドウ,水平・垂直フリップ,90°回転,1×1〜4×4の分割表示,画像プリセット保存などの機能を標準装備している。
循環器領域に強い解析システムの開発技術を生かし,Biplane表示機能も装備されている。さらに,アノテーション機能では,文字だけでなく,矢印,線,画像の挿入が可能である。また,充実したファイルフォーマット変換機能を搭載。動画像ファイル変換は,DICOM,AVI,MOV,MPEG1に,静止画ファイル変換は,DICOM,ビットマップ,JPEG,JPEG2000,TIFFに対応している。複数ファイルを結合したり,区間指定を行って変換することも可能で,心臓の動画像のファイル変換作業が容易に行える。
●各解析システムに新機能が搭載され,ワークフローが向上
このほかのリリースを予定している新機能として,血管造影画像と光干渉断層法のOCT画像を,それぞれ位置を同期(フュージョン)させて閲覧することができるQAngioXA 3D & QAngioOCTの紹介が行われた。QAngioXA 3D & QAngioOCTの機能が加わることで,より正確な心血管の解析を行うことが可能になる。
また,血管内エコー解析システムのQIvusは,定量的血管内エコー解析システムである。高精度の自動輪郭抽出アルゴリズムによって,短時間にIVUSの画像解析が可能になった。従来のグレイスケール解析機能に加え,OCT・OFDIの画像解析として,短軸画面上のステントストラットの位置を自動認識し,新生内膜の被覆状態などの解析が可能になる。さらに,組織性状解析機能も新しく追加。組織性状別の短軸断面像の面積分布や任意部位の体積分布の計測などが可能で,解析結果はレポートフォームへ容易に出力できる。
統合型血管解析システムQAngio XAは,定量的冠動脈造影解析(QCA)や血管造影解析(QVA),左室造影解析(QLV)を行うシステム。QCAの解析では,オペレータの主観が入りにくい信頼性の高い自動輪郭抽出アルゴリズムによって,関心領域の病変部の輪郭抽出と狭窄解析を客観的で高い再現性を持って処理する。動脈瘤解析なども行うことができる。
ブースでは,そのほかのアプリケーションも併せ,GOODNET Version6の統合管理ソリューションとして,デモンストレーションを実施した。上記以外の紹介した主な画像解析システムとしては,以下のものが挙げられる。
統合型心機能解析システム「CAAS 5」は,血管造影画像から高精度と高い再現性で心臓血管の定量解析をする。定量的冠動脈解析(CAAS QCA)において,冠動脈の関心領域やセグメントをワンクリックで輪郭を抽出できる。
MRIイメージ心機能解析システム「Q-Mass Enterprise Solution」は,心臓MR画像の心機能評価を定量的に行う。心室解析では,短軸・長軸のマルチスライス,マルチフェーズで撮影された画像データより,左心室・右心室の機能を定量的かつ短時間に評価できる。心筋パフュージョン解析では,ダイナミック造影検査の画像から解析が可能。設定した閾値で精度の高い輪郭抽出と解析が行える。また,解析結果は,レポート・ファイルに出力でき,実用性にも優れる。
心エコー画像閲覧・解析システム「TomoTec-Arena」は,各メーカーの超音波診断装置で撮影された画像を一括で管理する。各装置と同等の精度を維持したまま,2D,M-Mode,ドプラー,ストレスエコー,ストレイン,4Dエコー(MV,LV,RV)の解析が行える。
●直観的な入力でワークフローの向上を実現
「G-Record」は,GOODNET Version6に標準装備されている検査台帳・レポーティングシステム。循環器領域では欠かすことのできない動画像のデータリンクはもちろん,各心臓検査の数値やGOODNET上で解析したQCA・LVAの結果などを総合的に管理する。GOODNETによって,心臓検査の画像管理から計測,そしてレポーティングから電子カルテへの連携まで総合的に管理。シームレスなレポート作成・参照環境を実現する。また,ペンタブレットによる操作も可能で,ペンによる直観的な入力が行え,業務効率の向上につながる。
このほか,DICOM動画のデータをiPadで参照できるアプリケーションも紹介していた。
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●お問い合わせ先
株式会社グッドマン
担当部署:ヘルスケアIT事業部
住所:〒465-0032 名古屋市名東区藤が丘85番地
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