2015-10-2
SIGNA Pioneer
GEヘルスケア・ジャパン(株)が2015年4月に発表した,日本開発の3.0T MRI「SIGNA Pioneer」(シグナ パイオニア)が,公益財団法人日本デザイン振興会が主催する本年度のグッドデザイン・ベスト100*1に選ばれた。
■「SIGNA Pioneer(シグナ パイオニア)」
SIGNA Pioneerは,GEヘルスケア・ジャパンのエンジニアが各国のニーズ,特に日本の顧客の声を取り入れ,生産性・設置性・患者快適性を重視して開発した次世代型MRIとして,2015年4月9日(木)に発売された。
SIGNA Pioneerは,一回のスキャンで複数画像が得られる高性能の画像再構成技術MAGiC(MAGnetic resonance image Compilation:マジック)を臨床向け機器としては業界で初めて搭載し,検査効率の向上に寄与するとともに,検査時に音を発生させない*2 同社独自の技術SILENT SCAN(サイレント スキャン)を搭載するなど,患者の負担軽減を図っていう。加えて,3.0Tとして業界最小*3の設置面積29m2を実現した他,システムの電源容量の最適化とスリープモード*4の搭載による消費電力約50%の削減など,病院経営者の収益面での要望にも応えた製品。
デザインを担当した,同社グローバル・デザイン・アジア・パシフィック 柳原康司氏は「人に優しく静かなMRIのコンセプトを視覚的に具現化するにあたり,患者さんを優しく両手で包み込むイメージをデザイン・コンセプトとして開発を進めました。加えて,外観デザインだけでは解決できない,患者さん体験,特に,音や検査時間の課題を,SILENT SCANとMAGiCという優れた技術力で,大幅に改善した点が大きく評価されての受賞になったと思います」と述べている。
●審査委員の評価
MRIについて使用者の視点から考えると,視覚以上に音の課題がありますが,この機器は騒音を検査環境音+3dBまで軽減させたところに一番の特書があります。一回のスキャンで複数画像が得られる画像再構成技術MAGiCを臨床向け機器として業界で初めて搭載したことにより,6つの画像を得るために2〜3分の撮影を6回繰り返す必要がありましたが,5分ほどの撮影1回で画像が得られるようになりました。 設置面積の最小化とシステムの電源容量の最適化,スリープモードにより, 消費電力を約50%削減したことも評価されました。
*1 2015年度グッドデザイン賞受賞対象(1,337件)の中で,審査委員会により特に高い評価を得た100件。これらは,今後発表される各特別賞の候補となる
*2 検査環境音+3db以下
*3 2015年3月現在。各社製品設置計画書に基づく比較
*4 同社比較(従来型デジタル受信3.0T MRI装置との比較)
●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)コミュニケーション本部
ブランチャード/松井
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp