超音波は,“accurate”“fast”“portable”“affordable”の頭文字を取った“AFPA”というコンセプトで製品,技術を展示した。
accurateでは,より正確な診断を支援するアプリケーションとして,組織の構造を明瞭に表示するprecision imaging技術,硬さで組織の悪性度を診断するエラストグラフィ,石灰化の診断支援を行うMicroPure技術などを紹介した。precision imagingは,東芝製品のほとんどのプローブに対応し,領域を問わず利用可能になった。
fastとしては,効率的に無駄のない診断を行うための“プロトコール機能”をAplio MXに搭載した。血管領域では,計測項目やスキャンする画像のガイドラインが広まりつつあり,その手技を効率的に行うために,あらかじめ撮影するビューや計測する項目を登録しておくことで,自動的に画像と機能が切り替わり,検査のモレややり直しを防ぎ,効率的で無駄のない検査を支援する。
portableでは,Aplio MXが,日常診療でのルーチン使用にはプレミアムクラスの性能,機能を搭載しながら,Aplio XGより50%の体積減,32%の重量減を実現した。さらに,その画質の部分を抜き出して,救急や手術室などでの使用を可能にしたViamoとあわせて,あらゆる場面で高画質を提供することができる。
affordableは,性能や機能を保ちつつ,価格をリーズナブルに抑えていることで,バリューと価格のバランスの良い製品を提供する。Aplio MXでは,コンパクト化によって部材を減らし価格を抑えたほか,消費電力も10年前の装置に比べて30〜35%削減しており,日本で今年のエコプロダクツ大賞優秀賞を受賞した。 |