Carestream HealthはPACSや今春の国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2010)でも話題を呼んだデータ外部保管委託サービス「eHealth Managed Service」などのITソリューションと,ワイヤレスFPDの「ケアストリーム DRX-1システム」を中心としたX線撮影ソリューションで展示を構成した。
ITソリューションでは,「SuperPACS」の次世代システム(W.I.P.)をPRしていた。“PACS CRITICAL RESULTS NOTIFICATION”と呼ばれるコーナーでは,重篤な患者の情報を通知し,フォローアップするためのボリューム計測機能などを紹介した。同社のPACSはthin sliceでデータを管理するため,ボリュームデータで3Dやフュージョンといった画像処理を1つのアプリケーション上で行い,効率良く読影することができ,過去画像との位置合わせも容易に行える。
また,「ZERO FOOTPRINT ENTERPRISE VIEWER」と呼ばれるコーナーでは,インストール作業が不要で,効率的かつ安全にシステムを運用できるソリューションを紹介した。ハードウエアに依存せず,ブラウザベースでビューワが機能するため,遠隔画像診断や院内の端末をシンクライアント化するといったケースでの利用が考えられる。
クラウドサービスであるeHealth Managed Serviceも,ディスプレイを用いてPRが行われた。現在,このデータセンターサービスは日本でも本格的に稼働し始め,全世界10か所で運用されている。データの外部保存にとどまらず,医療機関がPACSをクラウドサービスとして使用することができ,ブラウザベースのビューワで読影や参照ができるほか,地域連携での利用も想定される。
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