AquariusNET Serverは,汎用PCにクライアントビューワをインストールして使用するが,Macintoshには対応しておらず,また,PACSビューワと連携して使いたいという要望があっても,メーカーや施設によっては1台のPCに複数のソフトウエアを入れることが困難なケースもあった。そこで,それらの課題を解消するためにクラウドコンピューティングの思想を取り入れた新システム“Aquarius iNtuition VCC(Virtual Client Concentrator)”が発表された。Aqiビューワに搭載されたすべての機能が院内のPCにインストールすることなくWebブラウザを経由して利用可能なほか,SSL(Secure Socket Layer)通信によって,セキュリティも十分に確保される。また,もともとAquariusNET Serverは,ラックスペースがわずか2Uの省スペース設計だが,Aquarius iNtuition VCCを追加しても,トータルでわずか3Uのスペースに設置できる。また新たに,各クライアント端末から,CD/DVDに患者データを書き込むことが可能となり,その際に一緒に書き込まれるフリービューワも新しくなった。従来はアキシャル像の参照しかできなかったが,新ビューワではサジタル,アキシャル,コロナルが1度に観察でき,オブリーク画面の表示やVR画像などの3D画像およびMIPもサポートされた。さらに,電子カルテとの連携起動がより簡単になり,AquariusNET Serverのデータベースへのアクセス性が向上した。
このほかにも,さまざまな新しいツールやアプリが搭載される予定となっている。 |
Aquarius iNtuition
新しくなったフリービューワ |