X-rayで展示した血管造影装置「Allura Xper FD20」は,これまでの1000本系マトリクスの画像から,2000本系マトリクスになり,画質が飛躍的に向上した。また,2008年のRSNAでリリースされた56インチのLCDモニタが,2000本系マトリクスの画像をそのまま表示できるようになるなど,さらにパワーアップしたという。操作性については,Allura Xper FD20のテーブルの横に設置された液晶のタッチパネルモニタにより,操作室でできることがすべてベッドサイドで操作可能となり機能が充実。医師が一人でシステムの運用を行うことも可能な設計となっており,大きなワークフローの改善につなかっている。ワークステーションでは,「3D Interventional Tools」により,三次元画像の提供が可能。三次元画像と二次元のリアルタイムの透視画像のマッチングだけでなく,CTやMRIといった違うモダリティの三次元画像をマッチングすることもできるようになり,フルオート,高速,リアルタイムで治療したい部分へのアプローチを確実にガイドする。
また合わせて,放射線の被ばく状況がリアルタイムでわかるバッジを紹介していた。このバッジにより,被ばく状況をリアルタイムでモニタリングし,モニタに表示する。これにより,被ばくを少なくするように自身の行動を管理することができる。
ハイエンドのDR装置では,ワイヤレスのFPDが登場した。被ばく線量もCRと比較して低く抑えることが可能であると,FPDのメリットが強調されていた。
このほか,FPD搭載の移動型装置「Veradius」を展示。主に,整形領域とオペ室での血管造影検査での使用を想定している。来年日本でも発売を予定しており,被ばく低減をコンセプトとしたソリューションとして提供していく。 |